「政策」カテゴリーアーカイブ

【予算(福祉保健)】産後ケア事業の拡大、学童クラブの待機児童問題、ドッグラン整備についてなど

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日の予算特別委員会は福祉保健費・環境土木費について審議されました。

主なダイジェストです。

■区の伴走型支援・産後ケア事業について

Q.妊娠届出時の面談率は?

A.現在届がされたのが保健所であればその際に保健士・助産師とその場で面談、本庁である場合は、面談日程を決めて来所して貰う。来所が難しければオンラインでも面談。面談率は65%ほど

Q.妊娠時面談もそうだが、産後うつ予防も含めて産後ケアも重要。本区の産後ケアホーム事業は聖路加のみで実施されている。現状の利用状況は?

A.産後ケアについてはR3年において申請実績459件、R4年においては500件以上、利用は250件。実際に利用されなかった事情としては妊婦さん側の理由もあるし、受け入れ態勢の問題もある、必ずしも申請者全てが受けられている訳ではない。

Q.受け入れ態勢側の問題とは?

A.本区で実施されているのは聖路加国際病院におけるマタニティホームのみ。受け入れの人数キャパの問題だけでなく、医療的ケアが必要なケースなどは受け入れが困難

Q.産後ケアを重視するのであれば、本事業の拡大を検討すべきでは?

A.区で探してもなかなか受け入れ先が見つからない。他の区にも目を向けて拡大については努力する。

Q.例えば千代田区においては、通所型の産後ケアをスタートした。ホテルを活用した通所型の産後ケア、費用が一回3000円月2回利用出来る。助産師が相談にのってくれ、不安が解消されたとの声も聞く。家では1人の時間を確保出来ない中でホテルで休息が取れてほっとするとの感想もある。このように中央区でも通所型産後ケアが出来ないか?

A.聖路加においては1週間くらいケアをうける。色々検討しているが、人材が足りないという問題もあり、色々な手段を検討する。

事業の周知については、子育て支援ガイドブックなどの充実を図る、網羅したガイドブックの作成はタイミングを見て考える



⇒私も、本区の産後ケア事業、聖路加国際病院におけるマタニティホーム事業運営について区民の方から相談を受けました。

予約が出産後かつ利用開始日の3日前にしか行えない食物アレルギー等をもつ方は利用を拒否されるなど、その運営の見直しや、そもそも他施設での利用対象拡大も必須であると私も思います。

ホテルを活用した通所型産後ケアの実施は、私も次期公約に掲げています。

この点は、中央区および東京都に要望していきたいと思います。



■帯状疱疹ワクチン、子宮頸がんワクチン助成の周知について

・帯状疱疹ワクチン

⇒医師会を通じて医療機関へ周知する。区のHPで周知、区のお知らせでも周知

・子宮頸がんワクチン

⇒来年度に接種対象(H23年生まれ)には予診票を送るだけでなくハガキで周知、期間内に中1~3年生の対象者、キャッチアップ対象者にもハガキで周知する。また、区のお知らせ、HPでも周知するほか、HPVワクチンそのもののお知らせと共に都道府県の相談窓口、医療機関へ繋いでいく。



■学童クラブの待機児童問題

Q.新たに設置されるベネッセ月島は定員割れとのこと。現状の待機児童に対する考えは?

A.現在学童クラブの待機児童は271人であり、昨年度より増加。民間学童クラブの誘致と共に、今後プレディが設置されている学校への学童クラブ設置を進める

⇒やはり今要望が多いのは、勝どき、晴海、豊海町付近であり、ベネッセ月島には通いづらいという事もあります。必要な場所にピンポイントで民間学童を誘致すると共に、晴海西小を始め各学校への学童クラブ設置を求めます。



■ドッグランの整備について

Q.現在区内のドッグランは浜町公園、築地川公園、晴海臨海公園の3カ所のみ。拡大は出来ないか?

A.現在各地域に1カ所ずつ整備しており、小型犬スペースも大型犬スペースも確保している。設置するスペースの問題もあり現状では増設は難しい。



本日は以上です!!

【予算】令和5年度予算特別委員会、区の歳入状況について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

中央区議会は本日から予算特別委員会が開催されています。

こちらでもお伝えしておりましたが、まずは歳入の状況について、

一般会計の予算規模は1483億9,376万 4千円で前年度比18.9%増(1,248億 1,836万 3千円)の過去最大規模となりました。

特に区民税は10.0%増341億円、約31億円伸びています。

これまで特別区民税は人口増加を背景に毎年20億円前後伸び続けてきましたが、最大規模の伸びです。

そして都区財政調整制度による特別区交付金も前年度比16.8%増230億円を見込んでおり、33億円伸びています。

1年間で税収入が純粋に64億円増えているという財政状況となります。

まず、特別区民税については、

普通徴収において、納税義務者が1.2%増の微増であるが、一人当たりの納税単価が19%増(令和4年度29万8000円⇒令和5年度36万1000円)

特別徴収においては、納税義務者が1.7%増、一人当たりの納税単価は3%増(令和4年度27万5000円⇒令和5年度28万4000円)

分析すると、普通徴収の増加割合が大きいのは、個人事業主の事業所得が大幅に伸びていることが起因する。株式配当含めて伸びている。

また、納税者の人口分布を比較すると令和4年度から課税所得200万以下の割合が1%減少の一方、700万円超が1%増加している、5年間の推移で比較しても200万円以下が-2%である一方、700万超は8.9%増加しており、高所得層の流入が増えている。

また、個人データを見ると納税者がかなりの割合で入れ替えが起こっている。つまりは転入転出共に多いという状況。



都区財政調整制度の特別区交付金については、

原資が固定資産税および市町村民税法人分であるが、固定資産税の増収分、コロナ対策として単価や標準税額を引き上げなかったが令和4年度から引き上げたため。また、コロナ禍においても分野においては法人の事業収益は伸びている。例えばマスク等の衛生用品、テレワークのパソコン関係伸びている、マクロ的には企業収益が上がっている。


このような状況において、中央区は主要基金で650億円ほどの積み立ても行っています。言うなれば貯金もしています。

基金においても、教育施設整備基金の内で25億円を晴海西小中の整備に、施設整備基金15億円を晴海地域交流センター等の施設整備のため取り崩しも行いました。

一方で、晴海フラッグの整備を含めた将来需要見据えて令和5年度をピークとしてこれまでため込んできたことから、想定の範囲内でもあります。

今後も、税収が増える公算の高い中央区においては、積極的な財政出動を期待しています。

それでは!!

【補正予算】出産・子育て応援ギフト5万円、誰一人取り残さない伴走型相談支援を

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日は区の補正予算案の審議に委員として出席致しました。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/setumeisiryou.pdf

まず一般会計補正予算額について、

当初予算額に97億5334万9千円が追加され、令和4年度合計予算額は1458億7857万7千円となりました。

特筆すべきは税収の伸びです。

特別区税20億円の上振れ、納税義務者の人数は1%下振れたものの、一人当たりの単価が大きく増えました。主にコロナ禍を脱した法人の事業好調、株配当などが好調によるものであると分析されています。

次に地方消費税交付金11億2400万円の上振れ、こちらは人口増加に伴うもので、国の地方消費税交付金の分担割合国勢調査に基づく人口により算定されるところ、令和4年度分からは令和2年の国勢調査の結果が反映され、結果これまで算定されていた区内人口数が141,000人⇒169,000人となったため、約4億円前後配分が増加し、加えて国全体の消費見込みの増加が押し上げたものです。

更に特別区交付金30億円の上振れ、こちらは東京都からの都区財政調整交付金割合が主に市町村民税の法人分が事業所得の増加により増えた結果、本区が受ける割合も増加すると試算がされます。

国庫支出金等は物価高騰に伴う都市整備補助金の増加等に伴うものであり、今回の補正予算によると純粋に税収だけで約60億円上振れました。

年度末ということもあり、その上振れの多くは一旦基金に積み立てを行い、今後の施策に活かしていきます。



私は、この潤沢な財政状況を、しっかりと子ども(子育て世帯)に対して投資をしていくべきだと思います。結果、更なる人口増加等の好循環を生み、全世代に還元出来る状況を創出します。



次に歳出について、

出産子育て応援事業5億3682万3千円バースデーサポート事業4317万1千円が追加されます。

こちらの事業は国の事業として各自治体に降りてきたものであり、原則国の補助金で実施します。

つまり中央区が特に頑張った訳ではなく、全国どの自治体でも始まります。

中央区の持ち出しは国および東京都の補助金、支出金の上限を超える962万1000円となります。

さて、本事業は妊娠届時出産届時5万円分のギフトカタログを贈呈するほか、妊娠時から子育て時までに伴走型相談支援を強化し、産後うつ対応を始めとする子育て中の方々の支援を図るものです。

私や他の委員からは下記のような質疑、要望を行いました。


Q.出産・子育て応援事業はどのように運用を行っていくのか、面談はどこでやるのか、また対象者にはどのように周知を行うか

A.令和4年度の対象者(令和5年4月1日以前に住民票を持つ方)についいては、個別に通知する。また、令和5年度以降の対象者については区のお知らせ、HP、母子バッグにチラシを入れる、子育てガイドブックに記載するなどで周知を図る。

原則、妊娠届出時、妊娠八か月頃、出産届出時、新生児訪問時の機会を捉えて面談を実施する。面談は保健所、保健センターなどで行うがどうしてもお越し頂くのは難しい場合は個別対応も実施する。



Q.特に新生児を抱える保護者の方は、手が離せない、わざわざ保健所等に行くのが難しいという方もいる。一方で国のHPには随時の子育てイベント等の情報発信、SNS、アプリを活用したオンライン面談の実施、プッシュ型の情報発信継続的な随時相談や子育てサークル等の案内が推奨されている。これらの取り組みは実施するのか?

A. 原則予約制を導入しての面談となる。オンライン面談も既に希望によっては実施しているが、対面の方が得られる情報が多いことから、原則は対面での面談を重視している。面談時にそれらの案内は実施する。



Q.継続的な伴走型支援事業という観点からは、ここに来てください、だけではなく、他自治体でやっているおむつ無料宅配相談見守りのように、区が訪問して状況を確認する必要があるのではないか。

A.保健所、保健センターによってケースによっては訪問をするケースもある。



Q.本当に困っている方は相談する余裕がないかもしれない。今回国の補助金では民間への委託も認められているため、全数面接をするためには訪問型での実施も検討すべきである。区の面談実施率は?

A.現状では65%程度である

Q.バースデーサポートも含めて、経済的支援は非常に助かる。今回2歳を迎える子どもがいる家庭を対象にした理由は?

A.区は乳幼児健診、3,4か月検診、1歳6か月検診、3歳児検診を実施しているところ、ちょうど2歳頃が抜け落ちているため。




⇒いずれにせよ、本当に誰も取り残さない伴走型相談支援を実現するためには、いつでも相談して欲しいとしっかりとプッシュ型で案内をするほか、オンラインでの面談を可能とする、または区が積極的に訪問する、呼び掛けていくべきである。国の補助金を活用した経済支援を含めてきめの細かい支援を。


本補正予算案は賛成多数により可決されましたので、令和5年4月1日から本制度は始まります。

なお、令和4年度中に既に妊娠、出産をされた方も合計で10万円のギフトカタログを受け取れます(区外転出前に妊娠、出産された方も対象)ので、ご不明点がございましたらお申しつけください。

それでは!!

【子ども子育て】幼稚園における給食の提供・黙食・休日保育拡張・学童保育など

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日は所属する子ども子育て高齢者対策特別委員会が開催され、委員として質疑を行いました。

これまでと同様、区民の皆様から寄せられたご相談やご要望を元に質問を構成しています。

私の質疑は以下の通りです。


【学校給食費・保育施設副食費の無償化について】

Q.学校給食費・保育所等副食費の無償化(所得制限なし)については、多くの区民の方々から好意的に受け止められている。私もこれまで要望してきた通り評価をしている。

一方で、その恩恵を受けられない世帯もあるという事を忘れてはいけない。例えば子どもにアレルギーがあり給食の提供を受けられないご家庭への補填。同じ給食を食べられないだけでなく、外食やお惣菜、冷凍食品も使えず、お弁当においてはオーガニック食材や調味料も限定せざるを得ず、食費が相当高くなってしまうご家庭もある。コロナ禍における物価高騰が今回の施策の理由であるが、教育の無償の精神からはこのようなご家庭の声に少しでも応えるための施策も併せて検討するべできは?

併せて、現在中央区では区立幼稚園においてはお弁当が基本であり、給食が提供されていない結果ますます幼稚園の人気が無くなってしまうことに対する懸念から、幼稚園における給食の提供における現状の課題について。

A.本事業はコロナ禍における物価高騰の影響を受ける子育て家庭の負担を少しでも軽減し、徴収にかかる事務負担の軽減を図るために検討を進めているものであるが、区内においては様々な状況で困っているご家庭があることは認識している。どこまでサポートをしていくか、国や東京都においてここに来て様々な施策が動き始めている中、区の状況を踏まえてその動きを見ながら総合的に検討する必要がある。その上でまずは給食費・副食費の無償化から始める。現状において出来ることを来年度に向けて総合的に検討する。

幼稚園における給食の提供については、様々な議論が必要である。未就学児においては咀嚼をする力が弱くアレルギーに敏感な子どももいる。そのため小中学校と同じラインで作ることは困難であり、別のラインを新たに設ける場合はスペースが足りない。一方で他区においてはお弁当の配給にて対応している例もあり、何れにせよ保護者が選択出来るように、導入が出来るかどうかも総合的に検討していく。



Q.対象として漏れてしまうご家庭も含めて、大きく支援していくことを期待します。続いて、給食費・副食費の無償化は大きな一歩ではあるが、教育課程においては様々な費用負担がご家庭にかかる。例えば、防災頭巾などや制服などの区の指定品については、これらを出来る限り支給、または負担を軽減する施策なども検討して良いのではないか。教育委員会においては、区の負担と家庭の負担の線引きをどのように引いているか?

A.学校の指定品については、子ども自身のものとなるものについては、基本的には家庭負担をお願いしている。

⇒子どもは成長が早く、子ども自身のものとは言ってもすぐに買い替えも必要となる。総合的な家庭負担軽減の検討を要望する。



【コロナ5類引き下げによる黙食対応、部活動の完全解禁など】

Q.昨年末も同様の質問をしたが、学校給食時における黙食対応について、以前は受験シーズン前とのこともあり、原則学校側で判断という回答だった。コロナの5類への引き下げを見据えて、改めて教育委員会の方向性として、通知を出すべきでは?

また、マスク着用や制限されていた部活動の自由化、イベント等を全て日常に戻すべきとも思うが方向性は?

A.黙食においては学校側の判断に任せているが、給食の時間が20分から10分に短縮され、食に向き合うという点においては効果もあったと認識している。また、休み時間に思いっきり遊びたいという声もある。部活動については屋外などにおいてはマスクを外して良いということ、基本的な方針は既に周知しているとおりであるが、国や東京都からの方針や通知が届き次第改めて周知していく。

⇒黙食においては給食の時間がつまらなくなったという声も聞かれる、子ども達の声にも耳を傾けるべき。また、5類変更後は以前の日常に戻せるよう、教育委員会から積極的に学校側に通知を出すべきである。



【保育施設における休日保育の拡張について】

Q.中央区においてはテレワーク等含めて多様な働き方をしている区民の割合は多く、特に休日保育に需要がある。一方で一部の区の認証施設・認可外保育施設において休日も一時保育の受け入れをしているとあるが、実際に電話すると人手不足などの影響でやっていないなど、実質的に稼働していない。例えば渋谷区においては、休日保育の枠を確保し、休日保育料金の助成制度(原則無料)まで整備している。

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/hoiku/hori.html

待機児童の解消後は病児病後児保育や休日保育・一時預かりなどにその枠を充当し、様々なニーズに応えていくべきであると考えるが、休日保育等の現状は?

A.休日保育のニーズは認識している。中央区においては認可保育施設、子ども園等5カ所で対応している。定員の空きを一時預かりに転用するにあたっては人員配置などを改めて見直す必要がある。今後子育て計画の改定の中で対応をしていく。

Q,実際に予約が取れないという方が大勢いる、例えば月島地域においてはどちらで対応をしているのか?今後のニーズを踏まえて私立との連携も含めて積極的な対応を要望する。

A.月島地域においては認証保育施設が一カ所と子ども家庭支援センターで受け入れをしている。



【保育施設における事故防止ガイドラインの順守について】

Q.区民の方から、区立保育園において公園で遊ばせる時に対象年齢に満たない遊具を使っていた、子どもの爪が伸びているのに放置するなど、その保育園によってしっかりとチェックをしてくれるかどうか安全性やガイドラインの順守状況に差異がある。節分の豆の誤飲を防ぐなど以前に私も取り上げたことがあるが、改めて各保育施設において、様々な事故防止に関するガイドラインの順守状況を具体的に指導検査の際にどこまで細かく確認をしているか

A.保育の現場においては、日常的に公園に遊びに行くにあたって児童は一目散に遊具に走ってしまう。事故が起きないよう、必ずお散歩マップの中で事前に遊具の対象年齢の確認をするように助言・指導を行っている。事故が起きてしまった場合はそれらの対応がなされているか確認・指導を行い、日常的な巡回指導においてもマニュアル等の整備がなされているか確認をしている



【子育てアプリによる保育施設入所の結果通知について】

Q.保育園の内定結果通知の郵送対応による区民からの不満が問題となっていたが、北区の子育てアプリ「きたハピモバイル」では、施設の検索や電子申請内定結果通知も一斉に送信出来る。保育指数や順位も分かり、今後の参考にもなる。更に内定者最低指数なども見ることができ、問い合わせが殺到するとも思われる区の担当や保育園の方々の窓口や電話対応も軽減される。また、この後の流れもスムーズにWEBで誘導出来る

役所、保護者ともにメリットのあるシステムであり、郵送にかかる人件費や送料などを加味しても、このように区民の利便性向上のためにアプリやWEBで対応していく必要があるのでは?

https://www.city.kita.tokyo.jp/kitahapi/application.html

A.保育課においては結果を届ける前に細心の注意を払って細かい作業を積み上げていく。またAI導入により正確な入力や確認を行い工数も削減してきた。必要な情報も文章で送っている。実際にアプリやWEBサービスを検討するにあたっては、どんな作業が必要であり、誤送信を防止するための仕組みなど十分な検討が必要である。

⇒文章で郵送する方が私はエラーが発生する可能性が高いと思っている。区民のニーズを第一に考え、他区の事例も参考に積極的に検討す料要望する。



【児童館・学童クラブにおける質の向上について】

Q.まずは学童クラブにおける待機児童の解消は急務であるが、一方で利用形態の拡大プログラムの質の向上も同時に検討すべきである。

例えば、児童館における小学校3年生以上の対応、或いは5時以降の延長利用対応については現状どのように考えているか。

また、児童館のプログラムにおいても、板橋区などは月~金まで毎日プログラムが組まれ、工作したり英語の先生を呼んだり、毎月手形や足形を取るなどと充実していると聞く。児童数が多すぎるというところもあるが、プログラムの向上についてはどのように考えているか。

A.学童クラブにおいては申請者が多く、入れない状況が続いている。本来であれば小学校3年生以上も対応したいところではあるが、今後の取り組みとして、小学校の中に学童クラブを設置することで対応していきたい。条例上児童館の利用は17時までとしており、17時からは中高生タイムが始まるので現状は難しい。

プログラムの向上については子どもの数が多いため、職員の出来る限りの範囲でメニューを考えている。質の確保と共に、職員の配置については国の基準を元に加配などをしている。待機児童を解消すると共に質の向上も今後検討していく。



⇒まずは子どもを預けられるようになることが一番ではあるが、今後の施策と併せて、職員の増員等、質の向上も見据えた施策を検討することも要望する





以上、長くなりましたが本日の委員会質疑です。

これを持って、4年間の任期における各委員会への委員としての参加は最後となります。

1年を通じてほとんど発言をしない委員もいる中、毎回、区民の方々の要望等を中心に、調査してきた数々の政策、区の行政の疑問点などを入念に取り上げ、規定されている質問時間を毎回使い切る意識で全力を傾けて臨んできました。

これも全て区民の皆様のお陰です。

本日も長くなりましたが、私が取り上げてきた委員会の議題や、私が所属していなくても傍聴した中での委員会質疑はこれまでブログにまとめてきました。

それはまさに中央区政の現在地を表す資産となっていると思います。

私にとっても自分のブログを検索すれば過去の議事がほとんどが出てくるので、このHP自体が知識の図書館情報資産として積み上げてきました。

それと同時に、文章にまとめることによって、自分の中で理解が深まり、区民の方々に説明する際に、整理して話せるようになります。

ここまで具体的に中央区の各問題点をまとめてきた人はこれまで中央区にいなかったと思います。

やってきてよかったと思います。

そして区政の問題点に対する理解が深まることで、その一つ一つが次の政策の礎となります。

引き続き、頑張ります。

今回もありがとうございました!!

【企画総務員会】HPのリニューアル!子育てに関する電子申請手続き開始について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

さて、昨日は企画総務委員会が開催されました。

私からはまず中央区基本計画2023の策定について

Q.中央区におけるパブリックコメントの位置づけについて、今回提出人数が19人との事であったが、やはり少ないと感じる。どのように周知し、改善点は?また、提出方法の割合は?

A.前回(2018)より提出人数は増えている。HPからが13名、メールが2名、窓口が3名、郵送が1名。今回はSNSを通じて広く募集したため、HPからの応募が多くなった。今後更なる周知拡大に力を入れる。



Q.中央区基本計画内のKPIについて、基本計画の進捗状況をKPIで追う事自体は良いが、事業を進めた上でKPI設定を修正する必要も出てくるのではないか、10年間KPIを変えないではなく柔軟な対応を行うべきでは?

A.基本計画の進捗状況を測るため、今回設定したKPIは原則変更せず、PJ遂行と共に新たな指標が出てきた場合は別で集計する、追加するなどの対応を検討する。

Q.都区財政調整の再調整状況について、中央区の財政における影響は?また増収分をどのように活かしていくか

A.これから各区の配分などが決定するが、現在のところ推定44億円程度上振れる見通し。来年度の施策への充当や基金積み立て、また基金取り崩しの中止などに充当する。

Q.今回マイナポータルにより、認可保育園への利用申込含めて27手続きがオンライン申請可能となるとのことだが、全体的に区において申請手続きは幾つあり、電子申請に対応が可能な手続きは幾つあり、結果今後いつまでに電子申請に対応するのか?

A.システム課で各課にヒアリングを行い、行政手続きの棚卸を実施、電子化可能な手続きをこれから洗い出す


【HPのリニューアルについて】

Q.今回の改定経緯と進め方について。委託事業者の名称と選定理由、また事業者とどのように打ち合わせを行ったか。区民に事前にβテストをお願いするという手法もある、区民の意見をどのように反映したのか。

A.プロポーザル形式で事業者を選定し、6社から応募があった。HPの作りこみや昨日、経費をプレゼンして貰った結果、港区のグローバルデザイン社に決定した。

9年ぶりの更新となり、デザインはスッキリとした。レスポンシブルデザインでスマホ、タブレットからの視聴に特化している。また、区民が使いやすいようにタグをカスタマイズ出来るようにした。求めている機能を事業者と打ち合わせ、区の中で若い職員が主体となり、HPの作り方のトレンドや寄せられた意見を総合的に取り入れた。



Q.今回、区民の方からHPのデザインについてSNSを中心としたアンケートを実施した。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 利用環境。回答数: 14 件の回答。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 公式ホームページの見やすさ。回答数: 14 件の回答。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: 知りたい情報の見つかりやすさ。回答数: 14 件の回答。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: ホームページ内の情報をどのように探しますか?(複数選択可)。回答数: 14 件の回答。

フォームの回答のグラフ。質問のタイトル: ホームページで良く利用する情報、または充実してほしい情報はどのようなことですか?(複数選択可)。回答数: 14 件の回答。

アンケートによると8割以上の方はスマホで視聴されている。また、7割以上の方が見やすくなったと回答しています。

知りたい情報の見つけやすさについては、7割の方が見つけやすいと答えた一方、3割の方が見つけにくいとのご意見も。情報の検索方法は、タブを使う他、GoogleやYahooの検索画面から直接飛んでくる場合が多い。

良く見るページは、暮らしや手続き、子育て・教育が最も多かった。

一方で下記のような改善点に対する意見もあった。

①トップにいきなりお役立ちリンクは違和感がある。 区役所で対応するメニューの一覧を載せる方が良いのではないか。右上のメニューから表示されるページの方がトップページとして適切に思う。

②お役立ちリンクにある”For foreigner”という表現は非常に差別的。区の情報を伝える場所で日本人かそうでないかを区別する必要はない。

③スマホ表示でトップページのタブに、なぜか子育て、高齢者、イベントのリンクが隠れてしまっているタブのメニューは、慣れていない人も探しやすくわかりやすい位置に大きく表示してほしい。

④トップページはまずはメインメニューが表示されるべき。ローテーションバナーではなく、別にした方が良い。

⑤中央区を知る、は評判がいい

⑥言語設定のタブ、閲覧支援SUPPORTでは、言語設定のボタンであるという意味が伝わりにくいため、LANGUAGEに変えた方がいい

本件のようなアンケートは是非区が主体となってやって欲しいが、具体的に改善点を伝えたい場合はどこに連絡すればよいか?

A.広報課に電話を頂くか、区長の手紙という方法もある。直ちに改善出来るものは別として大きく作り変える場合は、今後の検討材料とさせて頂くこともある。



Q.最後に全般的に、中央区はLINEやTwitterなど、情報配信のシステム整備は整ってきたが、区民が情報を受け取ってからの手続き、申請までが完了出来て始めて双方向的な姿となる。

例えばLINEでイベント情報が送られるのであれば、LINEからそのイベントに参加申込が出来るとか、保育施設などの予約が出来るとか、スマホ一つで来庁する必要なく完了出来るべきである。区の見解は?

A.何度も回答しているが、区はSNSはあくまでHPの補完的なツールとして考えている。便利という声もあるかもしれないが、SNSに個人情報を入力するとなると個人情報の問題もあるため、今はHPに飛んでもらうことを考えている。

⇒まずは便利である、という点が大切である。個人情報については、そもそもSNSが個人情報を収集するのではなく、セキュリティが確保されたフォームに飛ばせば良いし、数多くの自治体がLINE等SNSからの申請申込を導入しているが、情報漏洩事件は発生していない。区の方針は変えた方がいい。今の時代はSNSの双方向性を有効に活用する、という意識を持つべきである。


本日は以上です!!!

令和5年度中央区予算案が発表!公立小中給食費無償化、子ども医療費助成拡大など

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

昨日、中央区は令和5年度予算案を発表しました!

https://www.city.chuo.lg.jp/a0003/kusei/kouhoukouchou/press/230207.html

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/setumeisiryou.pdf
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/setumeisiryou.pdf
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/setumeisiryou.pdf
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/setumeisiryou.pdf

注目はやはり学校給食費・保育所等副食費の無償化子ども医療費助成拡大となります。

これまでどちらも一般質問や委員会にて取り上げてきましたので、嬉しい限りです。また、会派として他にも様々な意見が反映されている印象を受け、個人的には評価しております。

さて、一つ一つダイジェストで見ていきます。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

一般会計の予算規模は1483億9,376万 4千円で前年度比18.9%増(1,248億 1,836万 3千円)の過去最大規模となりました。

注目すべきは歳入の伸びです。

特に区民税は10.0%増341億円、約31億円伸びています。

これまで特別区民税は人口増加を背景に毎年20億円前後伸び続けてきましたが、最大規模の伸びです。

そして都区財政調整制度による特別区交付金も前年度比16.8%増230億円を見込んでおり、33億円伸びています。

1年間で税収入が純粋に66億円増えているという財政状況となります。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

歳出につきましては、主な施策を紹介していきます。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

民間指定喫煙所の整備支援は私も力を入れるべきと主張してきたので、非常に良いニュースです。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

帯状疱疹ワクチン任意予防接種の一部助成特定不妊治療医療費(先進医療分)の一部助成につきましても、会派としてこれまで取り上げてきた事項です。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

保育定員の拡大は続けていくとして、地域差年齢差による待機状況については引き続き注視していくべきでしょう。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

そして学校給食費および保育所等副食費を無償化します。

所得制限や年齢による制限はありません。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

先日一方を届けた子ども医療費助成の高校生までの拡大もこちらに含まれます。また、個人的に嬉しいのは養育費確保支援事業、但し、よく見ると未払いで困っている方への立替や代理徴収までは含まれていません、この点は追及すべきですね。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

民間学童クラブの誘致につきましては、1事業者3クラブ(最大120名)と方針が拡大されました。

昨年の一般質問で、いや1年間に40人ずつの拡大では間に合わないです、と取り上げたばかりでしたので、本件も良い変更です。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

生理用品の無償配布も議会でよく取り上げられていたので、如何に議会の場で取り上げることが大切か、分かります。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

リサイクルハウスかざぐるまのWEB対応も昨年私が取り上げていました

中央エコアクト関連の取り組みとして、専用アプリによるポイント付与と、ポイントの買物券等との交換制度が始まります。

アプリによる住民のまちおこしや環境問題への取り組みや地域通貨(ポイント)の活用と商品との交換も私が理想としてきた姿です。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

水上交通活性化については、明確に中央区における舟運ルートの検討が明記されました。また、水の都プロジェクトも気になります。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

来年度も区内共通買物券の発行事業は継続されますが、電子買物券への対応がないという点と、キャッシュレス決済ポイント還元事業が削除された、という点は大きな問題です。

この点確認したところ、そもそもこの2年間の取り組みがコロナ禍の中でのイレギュラー対応だったとの返答がありました。

区民の方から望まれている施策を削る(しかもほぼ国の補助金)という方針は、批判します。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/13779/gaiyou.pdf

一時預かり保育料などの納付手段拡大キャッシュレス決済の導入窓口拡大は良いとは思いますが、そもそも早期に行政手続きの電子申請対応率を100%に近づけるべきです。

行政手続きの棚卸電子化の可否とスケジュール感を詰めれば私の民間感覚では少なくとも3年で全電子化対応を実現出来ます。




などなど、残りの施策も是非リンクから確認をお願いします。

具体的にこれから議会で予算審議が始まります。

皆様からも是非ご意見を頂ければ幸いです。



総じて、多くの政策が反映された点は評価しています。

ただ、まだまだ足りません。

議会で取り上げることの大切さ、というものが良く分かりますし、議会や議員の意見を採用しようとする中央区の姿勢は感じられますので、


あとは議員が如何に区民の意見を吸い上げ、仕事をするかです。

何もしない議員は無駄なわけです。



本予算案を受けて、私もこれから選挙公約をまとめ、3月を目途に発表します。

前から公言していますが、

議員にとって最も大切であり区民とお約束すべきなのは政策であり、公約です。

私は、財源期限を明記した、具体的なマニフェスト(政策公約集)を作成します。

もう大体まとまっているのですが、たぶんどの区長候補よりも具体的であると思います。(出馬を予定しているのは区議会議員選挙ですが)

またここら辺は改めて発表します。

それでは!!

拾えなかった声を拾う!市民参加型オンラインプラットフォームで全員参加型のまちづくりを!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

1月の始めにニュースとなった、鎌倉市が進める市民参加型の合意形成プラットフォームについて、早速仲の良い藤本あさこ鎌倉市議にコンタクトを取り、鎌倉市役所の担当の方および事業者の方にお時間を頂けることとなりました。

良い機会でしたので、全国の地方議員に向けて参加を呼び掛けたところ、現地とオンライン併せて20名ほどにご参加頂きました。

鎌倉市は松尾市長の下、スマートシティ構想を掲げます。その中で市民、団体等が積極的にまちづくりに参画する仕組みを核に設定しました。

これは後から聞いたのですが(担当課の方が言ったわけではない)鎌倉市というのは元来住民の意識が高く、どちらかというと市民と行政および議会が対立関係に立つことが多く、住民訴訟も多く提起がされているという土壌もあり、出来る限り多くの市民参加を促す新たな仕組みが望まれていました。

(この点、町会自治会と行政(議会)がズブズブな中央区とは事情が違うなとも思いました)

オンラインプラットフォームで議論が出来るようになると、それこそ町会・自治会を始め居住年数や年齢等に捉われない幅広い意見を集めることが出来ます。

また、対面では意見が言いづらい方も匿名により意見を発信出来ます。

議論の経過を可視化することで、政策形成過程の透明性を高め、住民の納得感を促せるだけでなく、公平性も担保しています。

また、既存のワークショップや市民対話を辞めるわけではなく、オンラインプラットフォームを選択肢の一つとして新たに加えることにより、既存の対面での対話に加えて時間や場所に制約のない意見募集システムを整備することが目的でした。

そこで複数の事業者から選定したところ、採用されたのが、株式会社リキタスLiqlidでした。

これまでの中央区のやり方に置き換えると、

中央区はパブリックコメントまちづくり協議会の場などで区民から意見募集を行いますが、それは計画の最終段階に行われることが多いと思います。

まちづくり協議会も、町会・自治会や関係団体の方々を中心に行われ、一般市民は質問することが出来ません。

ほっとプラザはるみのリニューアルなども同じです、決まった計画案んが出され、それに対して意見をください、というとりあえず形式だけプロセスを経たよ、というだけの意見募集が行われます。

鎌倉市の活用方法では、

まず、街の課題の洗い出しから始まり、アイデアを区民の方々と職員が一緒に考え、政策・予算を伴った計画化の段階から共創します。

既に策定したものに意見を求めるのではなく、最初から計画に意見を反映させることで納得感のある政策を立案すること、

それが大切な変化であり、まさにまちづくりのDXであると言えます。

もちろんスピーディーな区政運営のためには全ての計画をこのやり方でやる時間はありませんので、特に区民の生活を左右する政策、開発計画などにこの手法を取り入れる、というやり方となると思います。

鎌倉市においてもまだテスト段階であり、一部地域において試験運用を開始したようです。

今後、予算化を含めたプロセスに移行するとのこと。

例えば対象地域では、住民の移動に関して課題があり、車に依存した移動が多く、自転車や歩く際の課題の洗い出しなどを実施しています。

広報については、タウンニュースで告知をするほか、地域のFM放送、地域限定でのYOUTUBEターゲッティング広告やSNS広報という手段を使い、約350名ほどが参加されたとのことです。

私からの質問で、特に重要と思っていたのが、この取り組みは素晴らしい取り組みであり、市民が意見を行政へ届ける選択肢が一つ増えることは大きい。一方で、行政職員の観点からすると、それだけ仕事が増えることでもあり、職員のやる気がなければうまくいかない。中央区で進まない原因もまさにそこで、今の区長の手紙やパブコメ以上のことをやりたがらない(やる必要がないと思っている)という点が一番の問題点です。

鎌倉市においては、まずトップの判断があった。松尾市長が共生社会を共創するためにスマートシティの実現の音頭を取り、オンラインプラットフォームは欠かせないということで専用の組織が出来た。結局はトップの方針次第であるが、他の自治体でもこういうことをやっている、海外でもやっているという事例を広めていくしかない。

これはまさに共感です。やはり行政においては首長の方向性が最も大切であり、こればかりは自治体の担当課が下から提案して独自で取り入れるのは難しい気もしています。


特に、中央区はこれまでの経験からも、町会・自治会=住民の意見であり、中央区は町会・自治会を重点的に支援していく

という方針はいつまで経っても変わりません。

これは前々から私も発言していますが、町会・自治会は地元の防犯防災組織・お祭り組織としても欠かせない一方で、

意見集約組織としての機能は限界を迎えています。

これは私の就任当初から繰り返し言ってきました。

しかしながら、中央区は日本橋地域を中心に、自民党議員が町会長を務めている、など町会組織とズブズブです。

また、区が予算化した上で町会長個人宛にカタログギフトを毎年贈呈しているなど、会に贈るならまだしも会長個人宛はおかしい、と委員会の場で主張する度に自民党議員に怒鳴られてきました

まさに中央区の闇であると思っています。

結果、昨年話題になった、高齢者向け共通買物券の支給、といった政策に繋がります。

先日はTwitter上でこのような議論も行われました!

多くの新住民が町会・自治会に参加をしていない状態になった現在においては、今後の町会の在り方について、積極的に区民の方々を含めてオープンな議論をすべきであると思っています。

私ももちろん町会・自治会を無くすべきであるとは思っていません。

ただ、どうしても議員含めて一部の方による閉鎖的な組織となってしまっているという課題を解決していきたいと思っています。

その一つの選択肢として、オンラインプラットフォームによる共創や住民間のコミュニケーションに期待しています。

町会・自治会の会合をオンラインでも傍聴出来るようにすると共に、誰でも意見交換出来るようにしたとして、誰が困るのでしょうか。

中央区においても、この市民参加型オンラインプラットフォームの導入を提言すると共に、私の公約にも致します。

ちなみにですが、鎌倉市のこのオンラインプラットフォーム導入予算は260万円です。

260万円!?

カタログギフト配る予算で出来るだろ・・・と思う次第です。

ご意見をお待ちしています。



勉強会を企画して頂いた、

鎌倉市の共生共創部の皆様、Liquitusの皆様、藤本あさこ鎌倉市議、参加者の皆様、貴重なお時間をありがとうございました!!

それでは!!!

子ども医療費助成制度が高校生(高3)まで拡大!所得制限なし

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日、中央区より子ども医療費助成制度の対象を現行の中学生(中3)までから高校生(高3)までへ拡大すると発表がされました。

具体的には高校の就学期(15歳の4月1日から18歳の3月31日まで)にある方の医療費が助成されます

※高校在学中か否かを問いません

原則、国民保険等の医療保険の対象範囲内通院入院負担が無償となります。

差額ベッド代や健康診断、予防注射など医療保険対象外のものは範囲外となります。

なお、対象者には申請書を既に送付しており、

対象となる新高校2年生及び新高校3年生相当の年齢平成17年4月2日から平成19年4月1日生まれ)の子どもがいる保護者

の方は申請が必要です。

申請期限 令和5年2月28日

お忘れなきようご確認をお願い致します!!!

なお、子ども医療費助成制度の高校生までへの拡大は、私も2021年の一般質問の際に提案しています

その際は、財源が問題となり慎重であるとの回答でしたが、

今回は東京都が所得制限分までの財源を持ち、所得制限がかかる分については、区が独自で予算を持ちます

結果、所得制限なしで、子ども医療費助成が拡大されることとなりました。

こちらもこれまで所得制限なき子育て支援を訴えてきただけに、非常に嬉しいです。

一歩ずつ、中央区を変えていきましょう!!

本日は月島第一児童公園前で街頭をしていた際に、沢山の保護者の方にお話を伺うことが出来ました!

少しでも中央区を変えるためには、皆様のお力が必要です。

一緒に中央区を日本一の子育てのまちへと変えていきましょう!!

それでは!!

中央区公式HPがリニューアル!使ってみて感想をお寄せください!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

さて、予定されていた中央区公式HPのリニューアルが本日実施されました!!

https://www.city.chuo.lg.jp/

PCとスマホ両方からのレスポンシブデザインとなっておりますので、両方を確認してみて頂ければと思います!

ぱっと見はスッキリしましたね!!

今回は開発は事業者に委託していますが、区民の皆様のご意見を一般的に募集することなく進められている点は、これまでも指摘してきました(クローズドテストを募集するなど、やり方はありました)

まず、区民の皆様から使い心地をお聞かせ願えればと思います。

その上で、来週に開催される企画総務委員会に委員として出席しますので、感想要望改善点を提言したいと思います!

つきましては、下記の区民アンケート調査にご協力をお願い致します



▶【区民アンケート】中央区公式HPのリニューアルについて



(本来は行政がアンケート調査を積極的にやるべきなのですが)

テクノロジーやオンラインも活用して、区民と共同でまちを創り上げる姿こそが、私の理想とする姿であるという点は繰り返し話してきました。

是非ご意見をお寄せください!!

また、こちらのアンケートもまだ募集しています!(そろそろ締め切ります)是非ご意見をお願いします!

▶中央区民アンケート~あなたがもし20億円を使えるとしたら~(政策要望)

それでは!!

中央区は出生率トップも異常な高齢者優遇政策?中央区を巡る二つのニュースに対する見解

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

昨日から、中央区を巡る二つのニュースが話題となっています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20230124-00334087

東京中央区の出生率トップ「結婚も出産も豊かな貴族夫婦だけが享受できる特権的行為」となったのか?

まずは、低迷する日本の合計特殊出生率ですが、2022年も1.27程度と更なる低下が予測されている中、

中央区は約1.43(2020年)と、特別区だけでなく東京都全体でも一位の出生率を誇ります。

ベスト3は、中央区、港区、千代田区とですが、ご存じこの3区は平均所得が高く、財政健全指数も高い区でもあります。

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20230124-00334087

一方で記事内にもありますが、かといって中央区が他区と比較して特別な少子化対策を実施しているわけではありません

単純に、人口回復策として力を入れたタワーマンションの建設ラッシュにより、子育て世帯の転入が増え続けているからです。

冒頭のツイートに戻りますが、中央区はその人口回復や出生率向上の要因が、自分たちの少子化対策や子育て支援策が評価されている、という答弁を繰り返しています。

私のこれまでの議会質問における答弁においても、同様の答弁を繰り返します。

特に2021年明石市と同レベルの子育て支援策、子どもファーストのまちづくりを!と提言した一般質問においても、区の施策は十分である、という答弁を繰り返しました。

令和3年第三回中央区議会定例会会議録(第3日 9月27日)

昨年9月に問題となった、65歳以上の方に向けた所得制限なしの区内共通買物券の支給の際にも、これまで子育て支援策に力を入れてきたのでバランスを取るため支給対象を高齢者と決めた

という答弁となりました。

我が会派は、当然ながら補正予算案に反対しましたが、与党を始め、我が会派以外の全ての議員が区内共通買物券の支給に賛成し、補正予算案は可決されました。

フォロワーの方も中央区における子育て支援策の拡充について「区長への手紙」を通じて質問したところ、

合計特殊出生率や人口の増加は、中央区の子育て支援策が評価され、多くの子育て世帯の転入に繋がっていると認識しています

と、私に対する回答のコピペのような文章を送付されています。


いい加減にして欲しい

その言葉に尽きます。大変憤りを感じます

本記事でも言及していますが、

人口増加は主にタワマンの建設ラッシュによる効果です。

再開発が落ち着けば必ず人口は減少に転じます

その際に比較されるのは他区の子育て支援策との比較です。

財政に余裕のある、中央区だからこそ、今こそ次世代に対して投資を行い、子育て支援策、子どもに対する投資を集中するべきなんです。

人口流出を防ぐための投資としても、必ず有効となります。



ところが、残念なことにこちらのニュースも話題となってしまいました。

銀座で一人2万円を超える「高齢者へバラマキ」の怒り【歌舞伎一等席、豪華幕の内弁当、お買物券3千円】

まず、本件は事実です。

中央区は70歳以上の方を毎年、歌舞伎の観劇に招待しており、お弁当につきましてもお配りしています。

昨年度は歌舞伎座を5日間、午前中貸し切り、8800人程度の方をご招待したようです。

令和3年度の決算書によると、

かかった経費は8281万7825円、こちらには入場券や昼食のお弁当も含まれます。

また、同じく予算化されているものとして、敬老買物券があります。

こちらは75歳以上の方全てに3000円の区内共通買物券、88歳77歳を迎えた方には共通すし券100歳以上の方には1万円分の共通買物券が支給されます。

また、敬老浴場事業なども同予算に含まれます。

これらの事業に対する中央区行政評価は下記の通りです。

https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/gyoseihyoka/gyoseihyoka/r4gyouseihyouka.files/R4-kihonseisaku2.pdf
https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/gyoseihyoka/gyoseihyoka/r4gyouseihyouka.files/R4-kihonseisaku2.pdf

ご覧の通り、区の行政評価は、ただのお手盛りの通信簿となっており、事業の必要性費用対効果手法の妥当性などを含む総合評価がされていません。

結果、この事業を継続するのか、廃止するのかといった存続判断まで踏み込めていないため、無条件で継続されている状態です。

区の行政評価手法に対する問題提起は先の決算特別委員会で私が取り上げました。

今回は、本事業およびニュースに対する私の見解を話しますが、

やはり、高齢者のみを対象とした区内共通買物券も含めて、客観的に公平性を欠いていると思います。

それがいわゆる区長および議会与党の方針なのですが、選挙対策のバラマキとの批判は免れないでしょう。

一方で、東京都の18歳以下5000円給付のように、私はバラマキ自体が悪いこととは思っていません

正直少子化対策という意味での効果は薄いと思いますが、シティプロモーションの一環であると考えれば良い投資です。

東京都、中央区は子ども達、子育て世帯の方々に対してしっかりと目を向けているという印象を与えること自体に意味があり、結果的に人口が流入し、流出を防ぐのであれば戦略として正しいと思います。

(私は中央区議会議員ですので、中央区の発展中央区民の方々のご意見や満足度の向上を一番に考えていますので、全国的な少子化対策や地方部過疎化という問題は横に置いています)

本事業における客観性に欠けるとは、まず敬老大会の在り方。

区内在住の70歳以上の方であっても、歌舞伎を見たい人と見たくない人がいる、選択肢を与えるべきではないか。

福祉サービスとして共通買物券の支給や、歌舞伎明治座など複数のツアーから選べるなど。

一方でどうしても中央区の文化として歌舞伎を推したいのであれば、敬老大会とは切り分けて毎年区民全員を対象に抽選で希望者を招待する、または年齢の節目でもある新成人などを同時に招待する、といった方法も考えられます。

異常な高齢者優遇策として記事では叩かれていますが、私はそこまで異常とは思いません、むしろ先日の65歳以上買物券の支給の方が異常です。

昨年亡くなってしまいましたが、90代の祖母も毎年敬老大会を楽しみにしていました。

数少ない外に出る機会だからと、うきうきしていました。

事業の目的自体は素晴らしいと思っています。

ですので、喜んでいる方ももちろんいるのであれば、何でもかんでも削ればいいというものではないと思っています。

常に中央区の経営がギリギリなのであれば、福祉サービスの中止も検討されるべきですが、こと中央区の場合は、毎年区民税が20億円レベルで増え続けるなど、財政は健全な状態です。

削るべき予算は他にもあります、例えば毎年3億円以上の赤字を垂れ流す銀座ブロッサムの運営や、不要な第三セクターの整理、電子化による区のペーパーレス化、事業コストのカットなどです。

その上で、私は子育て支援策子どもや子育て家庭への支援を拡充していくべきであると思っています。

むしろ、財政に余裕がある今だからこそ、次世代に投資すべきです。

それは必ず人口増加や税収の伸びとしてリターンとして返ってきます。

結果そのリターンを高齢者福祉や障碍者福祉など、更なる福祉サービス、公園などの環境や、学校、保育環境、住民サービスの向上に使えます。

子どもを中心に投資を重ね、まち全体を発展させる姿が、明石市のモデルでもあり、中央区でも実践すべき姿です。

と、ずっと言い続けてきたのですが、意見を言えば違う意見の方から叩かれるのもこの仕事の特徴です。

情報発信力が高ければご批判も必ず増えます。耳の痛いようなどのようなご意見に対しても私は誠実な対応を心掛けています。


私は中央区民の皆様から付託を受けて仕事をしている身です。

この古い中央区の考え方を変えるために、必ず中央区や議会、誰が相手でも戦い続け、次の4年間で必ず実現させます。

強い信念と覚悟でやり遂げるつもりです。

もちろん無条件で応援してくれとは言いません、意見が違う場合はしっかりと批判して頂けますと助かります!

引き続き、ご意見のほどよろしくお願い致します!!