【議会・委員会の生中継実現を!】決算特別委員会②議会費

こんばんは!!

本日は決算特別委員会の一般会計歳出決算、議会費について私が取り上げた部分を中心にお伝えします。

私が主に質問した点は以下の通りです(総括質疑での質問も含む)




①コロナ禍の中での議会の傍聴自粛のお願いについて

②タブレット端末等を活用したオンライン・ペーパーレス議会運営について

③本会議・委員会の生中継について

④議事録の即時公開について




まず、①についてですが、中央区議会は、議会の運営について各会派の幹事長で構成される「ありかた検討会」という会議体の中で議論し、検討がされます。
しかし、会議の内容は非公開であり、議事録も作成されません。

その上で区民の皆様の目線からすれば、何故傍聴自粛という流れになったのかを、改めて公開の会議体の場で説明を求めました。

https://www.kugikai.city.chuo.lg.jp/seigan/botyo.html


結論から言えば、ありかた検討会の中で方針は決められ、HP上でお願いを載せているものの、傍聴の申請があった場合は全て受け入れており、他の区の対応と何ら異なることはない、という回答がありました。

しかし、やはり他の区のHPを見ても、マスク着用や消毒のお願いはあっても、傍聴自粛のお願いまで記載をされているケースはほとんどなく、誤解を生じないような対応を求めました。



続いて②です、主にコロナ禍の中での対応やペーパーレス化の視点からの質問ですが、

例えば中央区議会にはそもそもWi-Fi環境が整っていません。。。
そして会議体への電子機器の持ち込みが一切不可です。

委員会開催の通知もで来ます。委員会資料も全てで配布、若しくは自宅に郵送かFAXで届きます
eメールでも届く資料はありますが、原則紙文化であり、
共有フォルダの中に資料を格納すれば早いうえに、過去分の資料の検索性に優れているのにと思う場面が多いです。
過去分資料も含めて全てファイリングしたりする時間の方が無駄です・・・・

また、委員会や会議のスケジュールも、スケジューラーのアプリで管理すれば漏れはありません。

既に23区中ほぼ半分の自治体はタブレット端末により議会運営がされています。多摩市や町田市のタブレット端末を活用した議会運営の取り組みも視察してきましたが、雲泥の差でした。

人件費や紙の無駄遣いや廃棄代を節約するためにも、改善していかなくてはなりません。

例えば取手市議会は、コロナ禍の影響を考慮し、オンラインでの委員会開催にも着手し、条例を改正した上で既に実現しています。
一方中央区ではそのようなオンラインを活用した前向きなコロナ対策の議論がされませんでした。
今回はその議論をする千載一遇のチャンスであったにも関わらずです。

こちらも回答は今後「ありかた検討会」の中で決めていくとのことでした。その「ありかた検討会」の中で我が会派から出した提案が議論されなかったが故に問題視しています。

是非、前向きな議論を公開の場で実施して頂きたいと思います。





続いて③・④ですが、中央区は本会議の一般質問においては、インターネットによる録画中継およびFMラジオによる生中継を実施していますが、各種委員会については中継はありません。また、議事録の公開まで3カ月がかかっています。

私は区の部長級の担当者等と実質的な議論が出来る委員会の中の議論こそ、透明性を高めていくべきであると思っています。

このコロナ禍の中では、外出を控えたいという方はもちろん多いです。これを機会に委員会の生中継を導入した自治体もあります。

非常時のオンライン委員会開催 茨城県議会が条例案を可決

↑ちなみに茨城県知事の大井川氏は私の前職株式会社ドワンゴの元取締役です。さすがに対応が早いです。

Zoom会議やオンライン討議、取手市議会が導入


また、総務省新型コロナウィルス感染症対策のため、各自治体の会則や条例を改正した上で委員会をオンライン開催することは差し支えないと通知を出しています。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000685719.pdf

中央区としても導入については今後さらなる議論を深めるとしていますが、議事録作成については業務を委託して文字を書き起こし、一つ一つ表現などを修正し、各理事者に確認をしているところ、マンパワー・費用の関係から時間短縮は難しいとのこと。(あるいは更にお金がかかる)


是非、中央区でも前向きな議論をして頂きたいです。
私は議会を批判したいわけではなく、区民に広く議論の内容を公開した上で、前向きな議論を進めたいだけです。会派としても、今後も引き続き提案していきたいと思っています。



さて、本日の夜はあたらしい党の合同オンライン区政報告会でした!!

オンラインにも関わらずサロンメンバーの方々も沢山集まって頂けました、ありがとうございました。



その中でこの議会のオンライン中継対応や議事録についても情報交換しました。

江東区や江戸川区では、決算特別委員会予算特別委員会および本会議についてはインターネット生中継を実施しているとの事。
また、議事録についても1カ月~2カ月で公開されているとの事でした。

他の自治体で出来ていることは、出来るはずです。
そもそも私も前職で株主総会等の議事録作成にも携わってきましたが、確認含めて1週間程度で完了させるべき仕事です。
もちろん上場企業であれば会社法に基づくものではありますが、3カ月前の委員会の資料が公開されたとして、意味があるのでしょうか。3カ月間で状況(特にコロナ関連)は目まぐるしく変わります。

議会・委員会の生中継も合わせて、速やかな情報公開、透明性の高い区政こそが区民から信頼されるはずです。



情報公開こそが、私の公約の一丁目一番地です。
今後も更なる透明化の実現に努めていきたいと思います。


それでは本日はここまでです。
また!!!!

晴海の「猫シェルター」に行ってみた!

こんにちは!!

体調も戻ったので、駅での駅頭も再開しました!!

演説しながら最新の区政報告レポートをお配りしています。

昨日は登校中の子どもたちに、あ!イケメンがいる!と言われたので、おうイケメンだぞ!!いってらっしゃい!!と話しかけてました(ある意味変質者)
来週も勝どき、月島エリアを中心に出没する予定ですので、もし見かけたらお声がけください!!



さて、午後は会派あたらしい中央で、晴海の猫シェルターを視察に行ってまいりました。

この通称猫シェルター、平成30年に中央区立公園条例の一部が改正され、「猫の保護施設」という目的で設置されたものです。約5600万円の予算が計上され設置されましたが、3カ月程利用されたのち、利用されていないと、決算特別委員会の中で答弁がありましたので、区の担当者と一緒に視察し、事情を聞いてきました。

場所は晴海臨海公園に隣接、晴海大橋(首都高10号線)の真下というすっごい場所にあります。

何故このような場所に作ったのかと言えば、区が所有する公園の区域内であり、かつ、騒音悪臭など周りの近隣住民への影響が最も少ないであろう場所であるという理由で選定されています。



さて、ずんずん歩いていきましょう

中に入ります!!

中は割と狭いというか、ケージを収納出来る棚スペースが半分を占めています。前と奥を合わせて約30頭は収納出来るとのこと。前と奥で分けているのは、例えばワクチン摂取前と後の子を分ける。去勢前と後の子を分けるなど、区別出来る様に作られています。

水道の流しやエアコンは完備されていました。

動画にもしてみました!!

Youtubeチャンネルにも上げました!(チャンネルのご登録お願いします)

さて、ここからは当施設の設置経緯と現状です。


まず、築地エリアの野良猫の発生が問題となっていました。
当時、地域の共生推進員ボランティアグループ保護活動団体がその野良猫の対処として一時保護、避妊、去勢手術、飼主希望者への受け渡しなどを行って頂いていました。

しかし、そのグループの方々では受け入れられないほどの野良猫が発生し、困っていました。そこで区が当時発生していた21匹の野良猫の受け入れ先として、区が目的をもって猫の保護施設を設置しました。

区(保健所)が所有する当施設の利用を、当該ボランティアグループだけでなく、利用を希望する各団体へ利用許可する形で、施設を運営しています。


まず、猫の繁殖力はとても高いことを認識しなくてはなりません。
は年に2~4回出産することが可能で、1回で4~8匹の子猫を産みます。 環境省が作成した資料によると、1組のから1年後に20匹以上、2年後に80匹以上、そして3年後には2000匹以上に増える可能性があるとのことです(あくまでこれは理論上の話と考えられます)

猫を飼わない人も知っておくべき、野良猫が減らない理由って?

築地はこれまでネズミの駆除が問題となってきましたが、同時に猫の繁殖も衛生上の問題があります。
これまでは保護団体・ボランティアグループの方々が、去勢手術代等は区の補助を受けた上で、自主的に野良猫を保護し、飼主を探したりといった対応をしてくれていました。


区としても住民の衛生問題に直結するため、当保護施設を設置し、保護団体等へ貸し出しを行うことを想定していました。



設置には意義があります。
では何故、3カ月しか利用されなかったのか?


まず、21匹の野良猫の一時受け入れ先として機能させるという当初の目的は達成しました。
しかし、やはり団体が継続的に利用するには幾つか不便な点も否めません。立地的に遠く、移動が不便である。また、作業をするスタッフの休憩スペースやトイレもありません。何時間も見守らなければならないボランティアの方々が滞在しやすいような作りになっていないのです。
また、原則ケージの中から出すことを想定しておりませんので、猫のストレス負荷という側面もあります。


当初交渉していた団体も、当施設の他にも自前で保護施設(専用の一軒家を持っているとのこと)を所有しているため、受け入れが一段落し、頭数が少なくなった段階で、段々と自前の保護施設に移送したとのことでした。

継続的な利用を促すのであれば、設計の段階でもう少し詰めておくべきだっただろうというのが私の印象です。


事務スペースだけでなく、例えば近隣の住民も気軽に立ち寄れるような猫カフェのような運営を想定し、設計するとか、利用する側の立場を想像する必要があったと思います。
この点、前回の投稿の江戸川区の児童相談所は素晴らしかったです。



とはいえもう作ってしまったものです。
もちろん当時、しっかりと設計や活用方法を詰めておくべきだった議会の責任はあるとしても、その責任は今後の活用をリカバリーする方向で考えるべきであると思います。



区としては、その他猫の保護活動団体や晴海の住民と協議を重ね、その活用方法を検討するとしています。


原則、保健所が所有しており、猫保護施設として条例上目的をもって設置していますので、その利用目的が最優先ですが、
例えば被災時のペット同行避難先として使用する。防災備蓄倉庫としてしまう。はたまたPCR検査センターとしてしまうなど、区民が必要とする活用方法は無限にあると思います。



是非、皆さまのご意見も頂戴させてください!!


今後も色々な場所に視察に行って報告します。

それではまた!!!

子どもたちの駆け込み寺、江戸川区児童相談所を視察!

こんばんは!!


週初めに若干風邪を引いてしまいました?

急に夜が冷え込むように寒くなりましたが、寝具は夏のままだったので、どうやらそれが原因のようです。。。。
皆様もお気をつけください!!!

さて、一昨日はあたらしい党メンバーで江戸川区の児童相談所
「はあとポート」に視察に行ってまいりました!!

https://www.city.edogawa.tokyo.jp/jiso/index.html


前提として、2016年の児童福祉法改正により、東京の場合は都のみならず、23区も児童相談所を設置できるようになりました。
その中で最初に手をあげたのが世田谷区、荒川区、江戸川区であり、江戸川区は2020年1月に開設がされました。

今までは児童相談所は都の事業であり、児童虐待への対応については、各特別区に設置している子ども家庭支援センターと東京都が設置している児童相談所の二つの機関が存在していることによって、各ケースにおいて認識に温度差が生じたり、迅速かつ子どもの状況に合わせたきめ細やかな対応がとれないことがあった点が問題とされてきました。

冷静に考えても、子どもたちや家庭の相談窓口となるためには、都が執り行う広域行政という側面よりも、地域特性を考慮した対応や相談の利便性から地域に密着したワンストップ窓口を設置することは理にかなっています。
ただ、江戸川区で虐待された子供を親から引き離し、親せきがいる中央区に引き渡すケースなど、広域的な調整が必要な場合には東京都や国の出番となるでしょう。


中央区も将来的な設置を検討しており、先行する自治体の取り組みの状況を参考にさせて頂きたいと視察を受け入れて頂きました。


担当課長の皆様のご案内のもと、児童相談所スペースのみならず、一時保護所の居住スペースまでご案内頂き、子ども達の授業風景も見させて頂きました。
元気に駆け寄って挨拶をしてくれる子供たちの姿に、

正直、施設の印象がガラリと変わりました

江戸川区児童相談所がその設置にあたり、心がけたのは以下の3点です

①指揮系統の一元化
⇒子ども家庭支援センターと児童相談所の二元体制を集約

②支援対応の一元化
⇒母子保健や子育て支援、学校教育などの基礎的サービスを駆使し、地域住民や関係団体と連携を強化し、虐待の発生を防止

③窓口の一元化
⇒4つあった窓口を一本化、総合相談窓口として、児童に関するあらゆる相談の受け皿に



まず、①についてですが、中央区も含めて多くの基礎自治体が認識している、児童相談所設置における課題は

人材不足、人材養成です

まず人を確保し、児童福祉司、児童心理司を確保しなくてはなりません。
江戸川区のケースでは、まず子ども家庭支援センターを廃止しました
これにより、もともと子ども家庭支援センターに勤めていた職員をスライドさせ、また経験者採用を同時に進めました。
更に、他自治体の児童相談所に職員を派遣し経験を積ませ、児童福祉司の研修も実施したとのことです。

施設を作るのであれば、回せる組織を作らなくてはならず、やはり最大の課題である人の養成にはある程度の時間がかかるでしょう。
全てが初めての経験ながら、チームが一体となって毎日のように会議を開き、課題を話し合い、ルールを作り、ガイドラインを作るという毎日により、段々と組織が出来上がったとのことです。



また、他の部署からスタートアップメンバーとしてやりたい!という意欲のある職員を引き抜いたり、弁護士を常駐させるなど、かなり初期にご苦労をされ、組織作りには力を入れていた印象です。



そして②、③の結果、子どもの身に何かあったらここに電話した方がいいという、評判が口コミで高まりました。

当初想定していた一時保護の定員数は35人

どのように定員数を計算したのか伺うと

1年間の一時保護の児童数×平均保護日数÷365日

この結果が17人だったところ、その2倍の35人で想定したところ、現在では想定を超える60名を預かっているようです。

(この計算式は、今後中央区でも当てはめてみます)



今では子ども達から直接相談の電話が入るとのこと、しかもその理由として、

口コミが凄く良かったので入りたいのですが(江戸川区在住ではない)大丈夫ですか?

との相談や

家庭に復帰したが、あまりに居心地がよかったのでもう一度入りたい

という子ども達の声も・・・・クチコミがいいってどういうことなんだ・・・



その理由は、一時保護施設を案内されて、とても理解が出来ました。
全てが、子どもたちのためにデザインがされています。



まず、一般的なイメージかつ都が運営している一時保護施設の印象だと、

男女は完全に別、話すことも出来ない。ルールが厳しく、まるで牢獄のよう

という話を聞いたことや、印象があります。



こちらの施設は、まず居住スペースはさすがに男女で別であるものの、教室やリビング、食堂などは男女年齢関係なくみんな走り回ってます。

そして、居住スペースの充実さが凄い。
沢山の漫画やゲームが並ぶ広々としたリビングスペースは、大きなテレビを自分たちがルールを決めて自由に使っていいことになってます。
男女のスペースで置かれている漫画も違いますが、男女それぞれの話し合いで、漫画やゲームの貸し借りの管理を行っています。

特徴的なのが、全て自分たちでルールを作るという点です。
各種イベントの企画、実行も自分たちでやります。

そして、ベッドルームも個室であり、テレビまであります。
そしてなんと、お風呂は大浴場ではなく、個室のユニットバスが4基設置されており、1人ずつ入ります。

これは施設長の強い意向だったとのことです。性的指向、性自認の不一致で悩む子どもたちにも配慮出来るようにとのことです、素晴らしい。

大きな体育館や、それとは別にグラウンドもあります。

これは確かに居心地いいだろうな・・・というのが印象です。



それも証拠に、逃げ出す子はほとんどいなかったそうです。

むしろ、いつでも逃げられるように、ドアは中から開錠し、外に出れるようになっています。
また、窓から逃げ出すと危ないとの思いから、窓の下はバルコニーになっており、ご丁寧にバルコニーから階段で外に出られます


逆転の発想です、逃げたかったらいつでも逃げろ!という趣旨で作ってます。でも居心地いいから逃げないという・・・・



とにかく、虐待だけでなく、やむを得ない事情で居場所を無くしてしまった子どもたちのために作られた施設であり、まさに

子どもたちの駆け込み寺

として、施設を作りたかった、施設長の想いがとても伝わってきました。
印象的だった言葉があります。


まず子どもたちを信用することが大事。
子どもたちは環境さえ整っていれば、間違えない。
子どもたちの心に寄り添い、行動を責めるのではなくその背景も含めてちゃんと見てあげたい。



子どもたちが逃げなくてはならない状況になった場合、子どもたちの心に寄り添い、その受け皿として機能していました。

唯一苦慮されていたのは、まなびを止めることなく、子ども達にちゃんとした教育を受けさせたいが、教育委員会の管轄ではないため、自分たちで考えるしかない。
という点です、ここに縦割り行政の課題もありました。



今回、私も沢山思うところがありました。
そしてその方々の子どもたちに対する熱意を、是非中央区のまちづくりにも活かしたいと思いました。


今日は以上です、それではまた!!!!

【中央区の財政状況】令和元年度決算特別委員会①

こんにちは!!

中央区議会は本日、令和元年度決算特別委員会の審議を終え、閉会致しました。

そもそも決算特別委員会とは、前年度の中央区各会計決算書・財務諸表・行政評価の内容を審議し、チェックするために設置される委員会であり、私は本委員会の委員として質疑を行いました。

本ブログでは何回かに渡って、本決算特別委員会の中身を、私の質問内容から中心にダイジェストでお伝えします。

区が提出する「令和元年度各会計歳入歳出決算書」「財務諸表」「行政評価シート」を読み込み、区に対して質問を行っていきます

決算書
財務諸表
行政評価シート

さて、令和元年度各会計歳入歳出決算の状況は、


歳入決算額が1267憶3280万7805円

歳出決算額が1234憶4191万2099円

歳入歳出とも約1割増で前年度を上回り、実質収支は黒字幅が3億5400万円減少の23億円、財政調整基金に18億積み立てる一方、11億取り崩し、実質単年度収支は3億4087万円となりました。

会計は一般会計特別会計に分かれており、
特定の歳入と特定の歳出を一般会計と区分して経理することにより、特定の事業や資金運用の状況を明確化しております。

①一般会計
②特別会計
└国民健康保険事業会計
└介護保険事業会計
└後期高齢者医療会計

主な議論は特別区税、地方交付金等を財源とする一般会計について行われます。

■一般会計歳入について

令和元年度の歳入予算現額は1036憶3237万7000円であり、前年度比10.7%アップの過去最大規模となりました。(平成30年度936憶949万円)

これは人口増加に伴う特別区民税等の伸びによるもので今後も期待出来ます。
一方で、国の地方への財源分配策の一環としての地方法人課税の一部国税化、地方消費税の清算基準の見直しに伴う地方消費税交付金の減少、ふるさと納税の導入、都区財政調整制度による特別区交付金の減少等の影響による歳入減少については今後も続くと予想されます。

また、コロナの影響は甚大であり、リーマンショック時には翌年度の歳入が1割以上も減少したことから考えると、令和3年度の歳入にも相当な影響が生じると考えられています。

中央区はこれまで余剰金を基金に積み立てており、体力はある方ではありますが、今後の人口増加を加味したとしても、見通しが明るいとは言えず、予断は許さない状況です。

そして一般会計歳入について、会派あたらしい中央からは以下の3点について要望致しました。

「ふるさと中央区応援寄付」の認知度を高める広報活動並びにニーズをとらえた返礼品やサービスの検討

②土地売払い収入の適正確保そのための「財産審議会」の設置

③不用額を翌年に繰り越せる「フレーム方式」の一時的な採用

 

さて、今日はここまでとして、次回から一般会計歳出予算についてトピックを紹介していきます!

一つ一つやっていきましょう!それではまた!!!

第11回中央区タウンミーティング開催!~悩み傷つく方々に伝えたいこと~

こんにちは!!

気分が乗ってくると毎日ブログ投稿が始まる私です。



さて、先日は第11回中央区タウンミーティングをオンライン開催しました!!!



タウンミーティングも、もう11回目、最近はコロナ禍の影響でオンライン開催が続いていますが、リアル開催したいなと思うこの頃です。

過去の資料のアーカイブはこちらから!!



さて、今回は「何故若者の政治関心度は低いのか」というテーマで開催しました。

8月のブログ(何故政治への関心は低いのか?)でもお伝えした通り、今の政治に問題意識をもち、若者の政治関心度はどうすれば高められるのか、というテーマでこの夏活動してくれたインターン生の、調査結果をまとめた、プレゼン発表の場でもありました!!



▶当日の資料はコチラ

まずは、アンケートに答えてもらうまでが苦労しましたね。

時に街頭でいきなり突撃インタビューするのですが、嫌がられることも、気さくに応じて頂けた方もいました!!しかし、政治関心度が低そうな若者はそもそも答えてくれない・・・・

やはり保育・教育が関心度が高そうです。

これについては、多くの方は子供をもって初めて、産休育休、保育園への入所、補助金の申請など行政と積極的に関わるようになります。そして行政・政治への不満から関心度が高まり始めるのではないでしょうか。

まぁ、ズバリですよね・・・

いいと思う政治家がいない、政治家に良いイメージがない。

そして言い換えれば、

政治家が何をしているか分からないが、とにかく偉そう

といったイメージの悪さ、そして活動内容の情報発信の少なさが問題ではないでしょうか

確かにニュース・メディアも悪いかもしれませんが、基本的にメディアというのは権力に対しては是々非々、批判的であるべきとは思いますので、仕方ないのかな。根本的には制度や教育の部分からのテコ入れは必要であると思います。

ということで、まずは政治家自身が、イメージを変えるよう努力しなくてはならない。


そのためにしっかりと仕事をしていることを見せること(当たり前ですが)


つまりは、積極的な情報発信、活動の透明性が前提です。


その上で、制度や教育の面から出来ることはないか、という点で引き続き参加者でディスカッションを行いました!!



例えば私は、「選挙」というものをもっと学生段階から身近にしていきたいと思っています。


学校の選挙と言えば、「生徒会選挙」が思い浮かびますが、そういった選挙をもっと本格的にしていく。

ここからは妄想ですが、自治体が予算を付けた上で、地域の学校対抗(生徒会長対抗)で、自分の学校はその予算をどのように活かします、という公約を元に住民投票を実施する。1位の学校には予算が与えられる、とかね。

海外の学校を視察に行きたいんです、ICT環境を整えたいんです、などその公約を武器にポスターを作り、街に貼らせてもらう、街頭活動を行う、など選挙とは、投票とは、街を動かす仕組みなんだよということを実践出来たらいいなぁ・・・と妄想してました。


また、実は大学院の修了課題で「選挙バトルシミュレーションゲーム」を作ろうと思ってます。これはまた本決まりしたら話します。



さて、参加者からはとても現実的なご意見が多かったです。例えば

・結局は自分に利益があるから、大人たちも投票先を決める。今の政治に若者世代に直接的な利益がある政策がない

→これはまさにおっしゃる通り。結局は福祉・介護等に予算が割かれ、若者に直接的な関心を高める政策が少ないと思います。極端な話、30歳以下に就労・就学支援という名目でお金を配るとかね。



・海外(アメリカ)では、選挙において候補者が「誰」を支持するのか、「何」をするのかという点が明確。有権者は投票することにより、生活が変わったということを強く「実感」出来る。大統領選など誰を選ぶか、という選挙に住民が密接に関わることが出来る点もあるが、日本の政治家は結局何がやりたいのか、とてもぼかされている。


→これはぶっちゃけ、アメリカに在住している私の父の意見なのですが、まさにその通りと思います。日本の政治家は何がやりたいのかまるで分からない。また明確な公約もなく、組織に支えられてエスカレーター式に当選している議員が多いという印象もあります。



様々な議論はありましたが、現状を変えていくのはやはり一筋縄ではいきません。

インターン生のまとめにもありましたが、


まずは自分が問題意識をもつこと自分に出来ることを考えること、そして議論が出来る場を沢山増やすこと、それが大事であると思います。

中央区タウンミーティングを開催している目的もまさにそこにあります。

今後も、出来れば毎月開催していきたいと思います!!!
(なお、大変な山火事にあったオレゴン州在住の父の安否確認が当ミーティングで取れました。どんな活用法。)


何はともあれ、約2か月間、政治に対して関心をもち、目標をもって活動をしてくれたインターン生のKさん、ありがとうございました!!

とても素晴らしい発表でしたし、改めてどのようにしたら政治のイメージを変えられるか、色々と考えさせられました。

どんな事でも、一つ目標を決めてそれをやりきれた時、かけがえのない経験と、自信が身につくと思います。

何かを考える、変える、成長するキッカケになれていたら嬉しいです。


「高橋元気養成塾」という名目だったので、私から卒業証明書を一筆書きお渡しさせて頂きました笑(書く前の写真)

お疲れ様でした!!!







さて、ここからが今回書きたかったことです。


どうしたら若者が政治に関心を持ってくれるのか、毎日考えていますが、それでも最近は政治をフックに知り合ったボランティアさんなど、若い方々と話す機会が増えました。

悩みを聞いたり相談に乗っていると、やはり20代前半くらいの歳の子たちは、沢山悩んでいるなと感じます。



かくいう自分も、20代前半はどん底の時代暗黒の時代でした。

私は割と調子こいていた中学高校生時代を過ごし、大学に進学したものの、なんか馴染めませんでした。

※20歳くらいのイメージ
※無敗Tシャツ(このあと敗ける)




高校までめちゃめちゃ楽しかったから、大学は真面目に勉強しようと、サークル等には所属せずに司法試験の勉強を始め、大学と専門学校のダブルスクールの毎日でした。


大学生らしい(?)楽しい毎日はあまり過ごしておらず、徐々に孤立したと思います。というかむしろ、変にイキって、俺はお前らとは違うんだ!!というオーラを勝手に出していたと思います。


そして、大学2年間で旧司法試験一次試験の免除要件である既定の単位数を取得したので、大学を辞めました。


周りの全ての人から反対されましたが、それでもイキって信じてたんですね、自分は天才だ、なんでも出来ると。
俺はレールの上を行くような人生を歩まない。俺の人生を生きるんだと。


今でもその選択に後悔はありません。
ただ唯一の後悔は、親を泣かせてしまった事です。今でもその後悔だけは背負ってます。



けど、人生そんなに甘くない。
家賃3万5000円のアパートに住み始め、バイトしながら、家に帰ったら試験勉強。
1年目も、2年目もうまくいかない。
そうした中で完全に自信を失いました


朝起きたらストレスで胃酸が逆流し、食道が詰まって、いきなり呼吸が出来なくなったことがありました。たぶん2分間くらい。
一人暮らしのそれの恐怖は相当でした。
でも意外と冷静で、死ぬことを受け入れて、とりあえず恥ずかしい本隠さなきゃ・・・とか考えたり。


夜中に部屋を真っ暗にして、包丁を持って、1時間考えてそれでも諦めたいと思ったら死のうと考えたり・・・・


どん底でした。


司法試験は一旦諦め、父の繋がりで、当時の神奈川県知事の選挙を手伝うことになりました。事態が好転してきたのはその時からです。
自分のためではなく、人のために、懸命に時間を削ってその身を削って働く政治家やその周りの方々の姿に希望を見ました。


自分も一回死んだと思って、2度目の人生は人のために生きていこうと思いました。自分の政治家の原点はそこだったと思います。
▶何故私は、政治家を志すのか



それからも様々な紆余曲折を経て、今の自分がいます。


その経験からも、20代前半って本当にターニングポイントなんだろうなと思います。
学生時代は大人たちに守られていた。その中で自分は社会で通用する、むしろ何でも出来ると思っていた。


でも、社会に出てみると、自分より上は沢山いる。


あれ、なんて自分はダメな奴なんだ。他の人よりも劣っているんだ、そう思ってしまうかもしれません。きっと挫折をしやすい年代なんでしょう。


人間関係も変わっていきます。学生の頃は何も考えず、友達と遊んでいるだけで楽しかった。
大学生を過ぎると、悲しいけれど利害関係も加わってきます。時に人に傷つけられ、傷つけてしまうでしょう。
悩むことは多いと思います。



そこが、きっとこれまでの人生で最大の壁です。
そして、同じような壁はこれからもっと沢山やってきます。


時に一歩ずつ進み乗り越えて、時には諦めて回り道をして、一人前に育っていくのでしょう。



自分もそんな経験をこれまで繰り返してきました。
そして積み上げてきたものを何回も全て失って、
また1からスタート、を繰り返してきました。
苦しいよね。それでも前に進むのは。



それでも今振り返れば、何とかなりました。
人生は、案外何とかなる。
でもそれは一人で何とかなったわけじゃありません。


必ず、誰かに支えられて乗り越えられました。



今悩んでいる人、傷ついている人がいたら伝えたいです。
政治家になりたいと悩んでいる方がいたら、その人にも伝えたいです。


今が苦しくても、必ず事態は好転します。
人生のバイオリズムは必ずある。
だから最終的には何とかなる。

でも、苦しい時こそ、
今自分の周りにいる人達を大切にしてあげてください。



私が話す若い子たちは、周りの友達に恵まれているから大丈夫とは思うので、たぶんきっと20代の頃の自分に重ねてるんだろうなと思いました。


なのであの頃の自分に、どん底だった自分に言ってあげたい



自分を信じて大丈夫。


必ず何とかなるよ。




今でも、当時住んでた横浜の上大岡あたりに行くと涙が出そうになりますね。

長くなりましたが、以上の文章をまとめるとこうなります。



頑張れ!!!



いつも応援してるよ!


それではまた!!!!

※おまけ 3歳の自分





初教育イベント!!Edcamp CHUO!

こんばんは!!

ようやく中央区も第三回定例会、決算特別委員会が一段落しまして、たまっていたブログを書き始めたいと思います!!

まずは、先月末に会派:あたらしい中央とEdcamp Chuo事務局で教育イベントを開催(共催)致しました、



Edcamp Chuo!! #1教育の未来を考える



▼Edcampとは
Edcampは2010年にフィラデルフィアで第1回が開催されて以来、80以上の国と地域で、1000回以上開催されてきた、教育関係者のためのカンファレンスです。教員の方、保護者、学生、行政関係者の方々など教育関係者を一堂に集め、教育現場の課題を議論し、アイデアや知識を共有するイベントになります。



第一回の今回は、主に教育の未来について。
中央区でも今年度中に区立小中学校の児童1人1台のタブレット端末が支給予定ですが、既に私立学校でICT教育を実践されている教員の方をお招きし、現場での実践的な活用方法等を共有して頂きました!!


今回ご登壇頂いたのは、私立カリタス小学校にてICT担当をされております佐川教諭でした!

そのお取り組みは、ニュース記事にもなっております!!



お話頂いたのは主に私立学校における遠隔授業等、ICT活用について

コロナ禍の前からICTには取り組まれていたとのことですが、そのご対応も素早かったとのことでした

•4月上旬 郵送にて新学年の教科書、おたより、課題を配布
•4月中旬 「ロイロノート」で課題のやりとりをスタート
•5月上旬  全学年、全教科で「zoom」による双方向授業

※出典 カリタス小学校 佐川勝史


ご経験上、やはり現場がICTを導入するに当たって、気を付けた方がよいところは、必ず段階を踏むこと。ZOOMであれば、まずは集合してみる。会話してみる。それから授業をする。
そして、出来ない人、やりたくない人、分からない人にしっかりと寄り添うこと。


最も活用出来た点はロイロノートを活用し、撮った写真を全員で共有、観察日記などをつけたという部分は好評だったようです。


小学校高学年からはチャットも使えるように指導をしていたとのことです。

やはりまずはツールの選定が重要です。
そして、頂いた言葉は

習うより、慣れろ!!


まさにそうであるかと思います。

また、ZOOMを活用していた時に困った点は、全体にしか話が出来ないところ、みんな雑談したいから退出しないといった点も。。。
これは子供の感覚は分かる。久々に友達と話せた!!って言ってずっと喋りたくなりますね。統制が難しい。


そして重要なのは、あくまでもリアルの学校の良さを大事に、子供たちはやはり友達と関わって学びが深まっていく、人間関係、コミュニケーションを覚えていきます。


直接のコミュニケーションが出来ないときに、補完的にツールは活用し、平時においては他者とのやりとりを更に深めるために活用していくという点は忘れてはなりません。


本当に貴重なお話、お時間で、皆で具体的な部分について質問しまくってたらあっという間に時間が来てしまいました!!!

ご登壇頂いた佐川教諭、本当にありがとうございました!!

集合写真撮ったのですが、不具合で撮れていなかった・・・( ノД`)シクシク…お集まりいただいた皆様、ありがとうございました!!


やはり現場の方々の教育実践事例は参考になりますし、中央区の中でも広めていきたいと思います。

また第二回開催します!!講師の方をお呼びし、定期的に開催予定ですので是非ご参加ください!!


特に保護者の方からのご意見や、企業関係者の方々のご意見もお伺いしたいです、よろしくお願いします!!!