【企画総務委員会】GovTech東京への参加、自治体DX推進を目指しデジタル人材の確保へ

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

企画総務委員会に委員として参加致しました。

GovTech東京は本年9月設立予定の、東京都の宮坂副知事が代表を務める、区市町村を含めた東京全体のDX実現を目指すため、都庁各局や区市町村のDX、デジタル人材の確保・育成、データ利活用を進める官民協同の一般社団法人です。

前職ドワンゴにてお世話になった各務さんが理事を務めるということで、中央区のなかなか進まない自治体DXを推進するため、特に専門人材の確保という点で非常に期待していました。

と、そんなタイミングで企画総務委員会にも本件への参画が報告事項として出されました。

資料によるとGovTech東京が自治体に提供するサービスは大きく3点、

・人材シェアリング(人材の共同利用・人材紹介)

・職員育成サポート

システムの共同調達・共同開発

(まさにKADOKAWA connectedの自治体版だなとは思いました)

費用としては、既に中央区も負担している東京都の技術支援委託に要する費用負担と同程度の基本負担、プラス人材紹介や共同調達をする場合の応分負担がかかります。




私からの質問は以下の通り



Q.中央区においてはどこからどこまでの範囲でお願いするのか決めてるか?前提として、内部人材でどこまで担えるか、外部人材にどこまで担って貰うかの整理までついているのか?

A.まだ設立前で事業が確定していないため具体的には決めていないが、人材シェアリングの部分や伴走型・アウトリーチ型人材支援でスポットでの人材確保を検討している。これから各部署に話を聞き、どのように活用出来るか検討する。まだ人材活用の整理までは出来ていない

Q.デジタル人材の確保はどの自治体においても同じであるが、最大の課題でもある。また、外部人材の活用だけでなく、DXを推進するのであれば内部人材の育成という点も考えなくてはならない。もっともそのためには、デジタル人材とひとくくりにするのではなく、どのスキルを有する人材が足りていないか、或いは伸ばしていきたいのか、という詳細な育成方針を立てるべき。例えば、システム開発を進めるにあたって、プロデューサーやプロジェクトマネージャー、或いはエンジニアにおいても必要なスキルは細かく異なってくる。内部人材の育成についてはどのように進めているのか

A.内部人材の育成についてはこれまで、管理職等へのDX研修などを経て全体の引き上げを行っているところ。今後は伴走型支援により専門家に助言を貰い進めていく。

Q.DX研修などを進めても正直人材は育たない。それこそ必要なスキルは異なるため、どのような人材を育成するべきなのか、ジョブを明確にした上で、スキルセットを学ぶ機会を増やしていくべき。また、本事業を活用することにより、DX推進に関わる目標を早期化或いは具体化出来るのではないか
例えば、「何年度までに電子申請対応率を〇〇%にする」、など。現在中央区情報化基本方針に定められているアクションプランは令和5年度までのもの。今後の目標への影響は?

A.現在まさに次期の改定準備を進めている。今やってる事業の中で乗れるものを選定していく形となる。また、人材育成の方針についても活用していけるか検討をする。区のDX化推進のため、キャッシュレス対応やAI-OCR対応だけでなく、より効率的なシステムの共同導入、運用に至るまで活用出来ることを期待している



本件についてもご質問等あればいつでもお寄せください!

【福祉保健委員会】保育園送迎バスへの安全対策支援、産後ケア事業の充実、晴海西の保育定員、プレディプラス定員について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

昨日は福祉保健委員会が開催されました。

ダイジェストでお届けします。

保育施設送迎用バスに対する安全対策支援について

⇒国のガイドラインを受け、区内で送迎用バスを所有している認可外保育施設(10園)に対して、安全対策装置取付にかかる補助を実施する

Q.今回は安全装置の装備費用のみだが、運用については?乗り降りの際の所在確認など

A.4月から送迎用バスの認可外施設は巡回して安全運航の確認をしている。安全措置が付く間の代替え措置行っていればいいよ、チェックシート用いて確実に確かめる、今のところ全施設やっている。今後も巡回指導通じて確認していく。今の段階では8台装備完了している。

■産後ケア事業の拡大について

Q.1社協議不調の経緯について

A.施設側から費用の引き上げの要請があった。区からの距離、施設の作りなど加味した場合に提示された金額では無理となった。距離もありあまり実績見込めないのではとなった。

Q.国の方針に基づけば、10週目までの対象者だけではなく、産後一年を通してやるべきでは?また、日帰り、居宅訪問型アウトリーチの重要性を認識しているか改めて伺う。宿泊を選べない人のためにも。

A.アウトリーチ、日帰り型の必要性は否定しないが、母体の大きな変化がある期間の重要性が高く、よりニーズが高いのは宿泊型事業であると考えている。これまでの統計を見ても大体2週目までに使っている。産後間もない母体はホルモン値の変動が大きいなど医学的な根拠もある。今回はまずは宿泊型から拡充したが、アウトリーチ型日帰り型への拡充についても今回の様子を見つつ対応していきたい



■議題(ほづみ委員)

Q.晴海地区の保育定員の需要見込みと定員数を把握しているか?

A.定員についてはポピンズナーサリーについては合計124名、ららテラス内保育施設で100名、渋谷教育学園晴海西により合計100名増加を予定している。まちびらき後に全員入居するわけではなく、順次増えていくと考えているので、更に今後順次拡大する。晴海地域全体を見るとまだまだ空きもあるので、希望した場合に保育園は入れる状態であると考える。また、勝どき駅近くの保育施設も含めて全体的に収用出来る。

Q.晴海西小中プレディプラスの需要見込みと定員

A.晴海西については開校後も今後増えていく、今後推計行いながら必要数確保していきたい

【管外視察②】自然の中で心と体を鍛える宇佐美学園

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

7月は議会視察や勉強会などが多く、これからの区政に活かしていけるよう、様々な知見を広げる期間でもあります。

遅くなりましたが、視察内容を紹介していきます。

先日の視察先は、静岡県伊東市にある中央区立宇佐美学園です。

昭和12年に開園し、当時は主に喘息持ちの子ども達などが、自然の中で他の区立小学校と同じプログラムを受けられるようにと開校された、中央区唯一の全寮制健康学園となります。

現在では城東小学校特別支援学級という位置づけとなります。

現在の在籍児童は小学校3年生~6年生で29名、それぞれが個人目標を複数定め(例えば縄跳び連続100回や、年下の子に教えられるようになる、など)担任の指導を受けながら、全寮制で生活しています。

最近では偏食の改善体力づくりを目的として編入を希望する児童も多く、出身校の子ども達にとっては、宇佐美学園から帰って来ると驚くほど足が速くなって帰ってくる、というエピソードも聞かれます。

自然に囲まれた環境下の中で、児童が親元を離れて暮らすことは、想像以上に辛い部分ももちろんあると思います。

しかしながら、それ故に見違えるように心身共に逞しくなるとも言われます。

また、保護者は月1回の訪問が義務付けられます。これは子どもを学校に預けて放置することは許されない、という原則から厳守が求められます。

寮の集団生活の中で、役割分担をして自らが行事を主催などしながら、放課後は友達と活発に遊んだり、テレビを見たり自由に過ごします。

学期毎に帰京し、出身校に顔を出しながら、その自身の目標達成まで編入し学び続ける(小学校6年生まで通い続けることも可能)学校となります。

昨今はコロナ禍の中で、子ども達は精神的にも肉体的にも成長に不安を感じています。

例えば、不登校の児童数の増加、或いは体力測定における脚力や肩の力の低下など(これは中央区のグラウンド環境の影響にもよりますが)

近年こそ、豊かな環境に恵まれた宇佐美学園に求められている期待は大きくなっているのではないかと感じます。

ご興味がある方は、HPをご覧頂き、まずは出身校の先生にご相談ください。

それでは!

https://www.chuo-tky.ed.jp/~usami-es/index.cfm/1,html

【管外視察①】一泊二食付5200円!中央区立伊豆高原荘

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

最近は本当に暑いですね、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

さて、中央区議会は第二回定例会が閉会し、各種委員会における視察期間に入りました。

区外にある区立施設について、中央区はその用途に応じて複数所有していますが、区議会においても4年ぶりに管外施設への視察が敢行されました。(コロナ禍の中、中央区議会では3年間視察が全中止されていました)

慣例として、選挙を終えた議会1期生を中心に、区立施設を見て回り現状や疑問点を確認するのが趣旨であり、また同時に正直に言えば、区の理事者や他会派の議員との懇親を深めることも目的の一つでしょう。

特に議員視察で問題となるのは、その視察が本当に必要だったのか?或いは視察の結果、議会活動にどのように活きるのか?という点が取り沙汰されます。

少なくとも、視察を終えた議員はその視察の結果を区民の皆様に出来る限り詳細に報告すべきであると私も思います。

本ブログにおいては、施設の現状の確認や課題点の抽出と共に、施設の様子を区民の皆様にお伝え致します。


①中央区立伊豆高原荘


静岡県伊東市に構える、伊豆大島と大室山を望む区の保養施設、療養施設となります。

雄大な自然の中で、格安で温泉や地元名産の食事が楽しめます。

家族風呂もあります

まず、特筆すべきはその安さですね。

1泊2食付で大人1人5200円、オフシーズンとなると最大で10%割引もつきます。

ただし、アクセスについては最寄りの伊豆高原駅からの送迎マイクロバスとなり、区内からの送迎はありませんのでご注意ください。

ご予約については、中央区内在住者利用希望月の3か月前の1日から、申込ハガキおよびインターネットより抽選申し込みを承ります。

詳細はこちらのHPよりお問合せください

http://www.izukyucom.co.jp/chuoku/



施設は開設から57年を迎えましたが、何度も大規模改修を行っています。ただ視察の印象としても、老朽化が目立つ箇所もあり、綺麗とは言えません。同じ区立施設であるヴィラ本栖がアクティビティや家族での団らんに注力している点からしても、格安で静かに静養したい方々に向いているとも言えます。また、伊豆など周囲の観光を重視したい方にもおすすめと思われます。


また、運営状況です。区が施設の委託事業者に運営を委託し、委託料を支払いますが、利用料・宿泊料については委託事業者に入りますので、区の歳入はありません

また、コロナ禍の中で利用者数が落ち込んだ分の補償補填も区から補填致します。

合計歳出としては約7000万円~9000万円を区が年間で負担している状況となります。

これについては、区民の皆様からも様々なご意見があると思います。この時代に区が負担して施設を維持する必要があるのか、といったコメントもありました。その点は理解するところではありますが、

区の保養施設療養施設として全世代に還元する福祉事業として、又は学校の児童が自然に触れあうための移動教室の場所として、区内に自然環境が乏しい区が施設を保有する必要性はあると思います。

区内団体や区民に優先利用権を与えられる、という特徴もあります。その点は民間が保有する施設と委託契約を結ぶ場合とどちらがメリット、デメリットがあるか、単純な費用比較だけでなく総合的に検討する必要があるでしょう。

もっとも、コロナ禍の中で利用が非常に落ち込み、サービスやアクセス面の向上など努力すべき部分も多いと思います。

例えば銀座ブロッサムの運営については毎年3億円赤字が計上されています。当該管外施設の保有をやめ、費用を削るよりも、もっと削るべき施策が私はあると思います。

全世代に還元することを目的として保有する施設、福祉施策については削る優先順位は低いと私は考えています。

本当にロケーションは素晴らしいので、

是非皆様も一度ご利用頂ければ幸いです!!

それでは次回も視察レポをお送りします!!