「議会活動」カテゴリーアーカイブ

「違反喫煙目撃情報」「ねずみ目撃情報」の地図マーキングにご協力ください!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

最近、区民の皆様から寄せられる声としては、「違反喫煙・路上喫煙対策」および「ねずみ対策」へのご関心が高いと認識していました。

これまでは通報に対して都度保健所に対応を依頼していましたが、

SNSで目撃情報を募集したところ、DM含めて大変多くの方からご相談を寄せて頂きました。

受動喫煙対策担当課と打ち合わせをしたところ、目撃情報をまとめて、ひどい場所について区の巡回指導の対象として貰い、企業の従業員が喫煙をしている場合は、当該企業に対する指導も含めて対応して貰うこととなりました。

また、前提として、中央区、特に月島・勝どき・晴海地域は指定喫煙所がほとんどありません

https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kenko/kenko/tobacco/kitsuenichiran.html

一目瞭然ですよね、喫煙所の整備を前提としながらも、違反喫煙に対する対応も強化しなくてはなりません。




また、最近は中央区全域でねずみも見かけるようになりました。

私もこれまで何度も取り上げてきていますが、区は公園等における防鼠対策(巣の駆除やゴミ箱の整備)、町会・自治会に補助金を出した上で面的な対策を講じてきました。しかしながら、やはり築地市場の解体が影響しているのか、近年では湾岸部の水辺エリア、公園でよく見かけます。

こちらも目撃情報を募集したところ、大変多くの方からDMを寄せて頂きました。

DMを送りづらいという方もいらっしゃると思いますので、区民の皆様が匿名で直接Googleマップにマッピング出来る仕組みを作りたいと思います。

まず、簡易的にGoogleマイマップで、誰でも(PCから限定ですが)地図を編集出来るように設定しましたので、こちらにネズミの目撃情報を頂けますと助かります。ネズミを目撃した場所にマーカーを挿してください。

PCから編集される場合は、上段の【マーカーを追加】から指定場所をクリックして頂ければマーカー追加が出来ます!

▶【中央区】ネズミ目撃場所報告用マップ

既に30件近く目撃情報を頂いており、これは助かります・・・・


また、併せて違反喫煙場所報告用マップも作成しました!

▶【中央区】違反喫煙場所報告用マップ

こちらは区の指定喫煙所を青で入力していますので、指定喫煙所と違反場所の相関も分かりやすいと思います。

保健所の巡回指導の対象場所として貰う他、喫煙所整備の参考ともなりそうですので、可視化すること自体が有用であると思います。



▶【中央区】ネズミ目撃場所報告用マップ

▶【中央区】違反喫煙場所報告用マップ


区民の皆様方におかれましては、是非双方の目撃場所につき地図マーキングにご協力頂けますと幸いです。

なお、携帯からマーキングが出来ないのはGoogleマップの仕様なのですが、中央区のほづみゆうきさんにお願いして、独自でWEBアプリが作れないか相談しています。

またご案内させて頂きます!

よろしくお願い致します!

明日11/21の本会議一般質問に登壇します!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

明日、今年最後の定例会一般質問に登壇します。

学童クラブ待機児童問題については、民間学童誘致において1クラブでは足りない、堀留町・勝どき・豊海町・晴海地域と足りていないエリアは沢山あるのに、区が率先して物件確保を行い、複数誘致していくべきでは、といった話をします。

また、晴海西小学校・東小学校の標準服や通学路等の最新情報を聞きます。

児童相談所設置の方向性および里親制度の更なる普及啓発の取り組みについても取り上げます。

地域コミュニティの活性化については、町会・自治会をサポートすると同時に、町会自治会以外のコミュニティ支援について、地域仮想通貨の導入やスポーツ施設の整備、或いは区の会議体の情報公開性の向上やオンライン参加等について取り上げます。

水辺利活用の方向性や舟運の整備、また晴海ふ頭公園や緑道公園の整備方針および、同時に晴海4丁目の再開発の方向性について、また、自転車通行等公園ルールの見直しや練習場所の確保について取り上げます。

受動喫煙対策として、指定喫煙所の整備や民間との連携による喫煙所整備、移動式喫煙所の導入、そして過料徴収等の罰則整備についても取り上げます。

明日の出番は17時前後予定です!!

是非傍聴お待ちしています!

晴海臨海公園テラスの歩道補修完了!小さな事でも少しずつ街は変えられる!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

先日、区民の皆様より、11/23に開催されるマラソンコースでもある晴海臨海公園のテラスについて、一部躓いてしまうほど盛り上がっている箇所があり、危ないから直して欲しいとのご要望がございました。

早速当該箇所だけでなく、コース全体を現地確認したところ、

画像では見づらいかもしれませんが、確かに一部ボコッと盛り上がっている箇所があり、実際に躓いてしまった経験があるとのお声もたくさん頂戴しました。

ただでさえ、区民スポーツの日のミスで規定通り走れなかった子ども達が走る晴れの舞台です。怪我無く終われるように、早速担当課に対応を依頼しましたところ、

一週間ほどで音速で対応して頂きました!

ブロック自体の貼り直しも含めて対応して下さったようで、とてもなだらかになりました。これであれば躓くことはなさそうです。

スポーツ課もこれからコースチェックをしようというタイミングだったようで、区民の皆様から早期にそのようなお声を頂き大変助かりました!と話されてました。

ご連絡頂きありがとうございました!無事マラソン大会が開催されることを願っています。

続いては、

都道の側道の雑草が生い茂っており、通行上危ないので伐採して欲しいとのご依頼もありました。

こちらも対応を依頼したところ、

スッキリしていました!!

区の関係者の皆様、東京都および関連団体の関係者の皆様、ありがとうございました!!

このように、本当に小さなことでも、区民の皆様が声をあげて頂けることにより、実際に街は変えることが出来ます

私は少しだけお手伝いをしているだけなので、実際にやって頂いているのは区や東京都の方々なのですが、問い合わせ先がどこであるか分からないことの方が多く素早く議員がその窓口となることも、仕事の一つであると思っています。

区民の皆様が暮らしやすい街を、区民の皆様が作りあげることが可能なのであると実感して頂くために、私もお力添えが出来ればと思っています。

このような嬉しいお言葉も頂きました!

皆様からのご要望を結果としてお返しが出来るよう、より一層頑張ります!

道路に関すること、子育てに関すること、介護に関すること、仕事に関すること、なんでも構いません!小さなことでも構いませんので、何かお困りごとがございましたらご連絡ください!!

それでは!!

【子ども子育て】民間学童誘致・R5年は月島三丁目にベネッセ学童、R6年にも晴海・勝どきを念頭に1クラブ誘致予定

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

民間学童誘致の件の続報です。

募集をかけていた民間学童クラブの運営事業者が決定しました!

運営事業者:株式会社ベネッセスタイルケア

開設場所:中央区月島三丁目7番12号 THE CITY 月島2F

定員:40人

開設時間:平日 放課後~21:00(19:00以降は延長保育時間)

     土曜日 8:00~19:00

     学校休日 7:30~21:00

利用料金:月36,000円(おやつ代含む)

    但し、入会金、施設維持費、延長料金、送迎料金等が別途必要

内容:公設学童クラブと同等のサービス提供の他、参加費無料で理科実験やオンライン社会見学など、有料オプションで遠足や体験活動も実施


まずは事業者が決まり、R5年度からは月島三丁目に1つオープンすることとなりました。

一方で、

待機状況を見れば、特に堀留児童館が46人、佃児童館が31人、月島児童館が39人、勝どき児童館が59人、晴海児童館が31人の状況、1社でなんとかなるとは思えません。

以下、私からの質問です。

Q.まず事業者が決まったとのことだが、応募者が1事業者となっている。ベネッセスタイルケアについては大きな問題はないが、理想的には複数社から選定出来る状況を作るべきではなかったのか。応募方法に問題がなかったのか?

A. 7/12に応募を開始し、7/21に事業者向け説明会を開催したところ7事業者の参加があった。今回候補地となる不動産物件も事業者に一緒に提案してもらう方針であったところ、物件が見つからないという声が多かった。応募が適切だったかは今後検証して次に活かす。



Q.不動産物件が見つからないのは前から想定していたことであり、事業者に提案して貰うのは難しいのでは?また、待機状況を見ればわかる通り、月島地域、勝どき・豊海町、堀留町などの日本橋地域や今後晴海FLAGが入居する晴海5丁目付近は特にニーズが高くなると予想される。そもそも1カ所では足りない。FLAGが入居するR6年度以降はどうするつもりか?場所が見つからないのであれば、先にFLAGの不動産物件を区で抑えておくなど、区が率先して動くべきなのではないか?

A.まず令和5年度に1クラブ民間学童の開設を予定とし、新たな試みとして検証していく方針であった。8月に策定した子育て支援事業計画の中では、令和6年度に月島地域(勝どき・豊海町・晴海を念頭に)に更に1クラブ誘致する予定。

日本橋地域においては、堀留町児童館の状況は認識しているが、プレディなど総合的な放課後施策の中で対応する。

晴海FLAGにおいて物件を先に確保するというのは現時点で中央区は考えていない。事業計画に示す通り、公設学童、プレディとの連携、民間の学習塾、今回新たに区が補助の対象となる民間学童クラブを設置し、区民の方に更なる選択肢を提示することが出来ると考えている。



Q.区民のニーズはプレディではなく、学童クラブであり、やはり1年度に1クラブずつでは足りない。例えば、堀留町・勝どき・豊海町・晴海など重点地域が予め分かっているのであれば、区が先に物件を抑えて事業者を複数募集するべできではないか。何故1クラブと区が制限をかけるのか、例えば3クラブ誘致する弊害は何か。また、中央区基本計画に学校への学童設置が明記されたが、これは晴海西小学校など、新たに設置される学校への設置など具体的に計画はあるのか?

A.民間学童の運営については、区が責任を持って運営するので増やせばいいというものではない。学校への学童設置については、今後10年間の方針として示しており具体的な計画はない、現在プレディが設置されている12校を中心にして今後検討していく。



⇒区が責任を持つのであれば、区が物件を先に抑えるべきであり、その上で原則、民営である以上運営責任は民間事業者にある訳であるから、まずは区民ニーズを優先して民間学童をそれぞれ待機が発生している地域に速やかに設置するべきではないか。特に晴海は令和6年度に最大12000人程度の人口増加が見込まれており、喫緊の課題である。スピード感のある施策を求める。



つまりは、民設民営の学童クラブと言えども区が責任を持って運営するべき立場であるから、そんなにほいほいと増やせない。けど物件探すのは民間事業者でやってね、という回答です。その方が無責任じゃないでしょうか・・・・

施策はやってる感は出すが、責任を負いたくないといういつもの中央区の方針が伝わってきました。

是非、皆様からもご意見をお願いします

【環境建設委員会】晴海緑道公園の自転車通行は中央区公園ルールにより不可、晴海二丁目仮設BRTターミナル都有地の貫通道路継続は困難

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日は環境建設委員会、会派からは青木かの議員が出席しました。

その中の質疑には晴海緑道公園の自転車通行について

⇒豊洲ぐるり公園からの回遊性という観点から要望があることは認識しているが、晴海臨海公園は中央区の公園であり、中央区の公園ルールに乗っ取り、乗り入れは出来ない。(東京都は公園内の自転車通行も可としている)

中央区が東京都に対して、公園ルールを併せて貰った。区立の公園については自転車は利用出来ないで統一している。湾岸エリアが連続しているからこそ、晴海緑道公園で乗れたとしても途中で降りてが難しくなる。また、公園テラスだけ自転車通行出来るようになったとしても、そのテラスに行くまでの自転車通行帯が住宅地側に出来ていないのでテラスだけ通行出来ても仕方がない。今後、湾岸エリア全体として交通環境が整備され、自転車通行帯を整備出来るようになれば検討の余地はある。

続いて、晴海2丁目仮設BRTターミナルの移設に伴う、連絡道路の閉鎖について、

こちらは私も区民の皆様からの要望を受けて東京都都市整備局に要望を伝えるなど、委員会でも取り上げてきた事項ですが

現状、都の方針としては暫定ターミナル閉鎖後のターミナル内通行は出来なくなる、理由として、深夜の安全確保、防犯、維持管理、費用がかかるから、なので我慢してねが都の回答でした。

それを受けての区の回答

⇒区民からの要望があることはこれまで認識している。一方で、閉鎖後の維持管理において、防犯上の問題点や費用がかかるという課題もあり、東京都の考え方もある。都有地の活用について区や地元がどういう形で参画して地元の要望を実現できるかを検討している

⇒具体的に地元住民と東京都を交えて検討するための会議体や日程は決まっているか?

⇒現状具体的なところは決まっていない。




晴海緑道公園自転車通行不可の件は、まだ緑道公園については晴海ふ頭公園側においてはターミナルがあるため道路が狭く、自転車通行帯を敷設するスペースがなく、可とすると往来が危ないかなと思っています。ですので、客船ターミナル解体整備完了後改めて自転車通行帯の整備や自転車通行ルールの再検討を考えるべきであると思っています。

一方で、中央区は統一された公園ルールにより自転車通行を禁止しているから、という回答には疑問があります。

なら公園ルールを再検討しては、あるいは公園の特徴毎にルールを切り替えては?と思うところです。

本件は晴海エリア全体の交通環境整備も含めて、再度長期視点で検討すべきかと思います。



また、晴海二丁目仮設BRTターミナル移設に伴う、通路の廃止についてですが、区からは都有地の活用についても地元住民の意見を反映させるべきだと思う、との回答はありましたが、具体的な区としての見解や、次のアクションに関する具体策はなく、お茶を濁された印象は拭えません。そうしてるうちに仮設BRTターミナルは閉鎖され、バス停は移設されます。

例えば中央区が一部土地の借り上げを行う、又はその通路の管理運営だけは責任を持って区がやると東京都と調整する、と明言するならまだしも、どうしたら地元の要望を実現出来るか検討しているという回答は、かなりがっかりしました。

そして正直都有地の活用については、都議がやる気を出して調整して貰わなくては難しいと思っています。

引き続きご意見を頂戴出来れば幸いです。

それでは!

【決算】企画総務費~LINEのセグメント配信、防災マップアプリについて

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

企画総務費から、

Q.庁内ネットワークの再構成状況は?

A.今年度中に庁内全箇所で無線LANを使えるようにする。全社員がテレワークを自宅で行えるようにネットワークを整備、端末の交換を行っている。

Q.テレワークにおいては情報セキュリティ上の懸念は?

A.庁外からアクセスした場合、データをパソコン側には持っていかない仕組みとしている。画面のみを表示させるといったような工夫をしまして、庁外から利用した場合、手元のパソコンには一切データ等が入らない、残らない形を取ることによって、例えば万一パソコンを紛失した場合でも、その中にデータが残ることがないような仕組みをそろえることによりまして、セキュリティの確保をしている。



Q.続いてLINEのセグメント配信における効果は?

A.LINEのセグメント配信につきましては、本年7月からということで、まず友だちの登録者数というところでいきますと、30%ぐらい増加しているところでございます。配信数に関しましても、運用開始からの配信数でいきますと、令和3年度月10件程度の配信数だったものが、セグメント配信を始めてから7月34件、8月74件ということで配信数増加というふうになっております。友だちの増加数につきましては、昨年の同時期、9月と比べての増加というところで、3,000人ほどの増加でございます。

 今、申しました配信数の部分でございますけれども、庁内的に配信に関する意識が高まっているといいますか、いろいろなイベントですとか、お知らせするに当たりまして、各課からの依頼も増えているところで、そういった高まりがあるというふうに捉えております。



Q.LINEに関しては道路破損の通報制度など、双方向的な取組みを今後追加していくべきであると考えるが検討状況は?

A.例えば、道路の損傷に関しての通報とかといった部分を取り入れている自治体もあるというところは認識してございます。そういった御意見、御要望に関しましては、区長への手紙ですとか、あとは日常的にお電話、メールなどでいただいていて、迅速に対応しているところでございまして、現在のところ、そういった拡大というところは、具体的には予定していないところでございます。ただ、ほかの自治体などでも様々新しい機能を活用しているところがございますので、そういった部分は引き続き研究はしてまいりたいというふうに考えてございます。



Q.広報活動につきましては、中央区政世論調査の中で、インターネットが61%と伸びている。そして、ツイッターやフェイスブックなどSNSサービスが42.3%と伸びている。一方で、区のホームページが42.6%から31.4%に下がっている。防災マップアプリにつきましても、27.2%から23.2%へと下がっている。

 防災マップアプリを私も入れておりますけれども、そもそもアプリは使われないと自動的にアンインストールされるというか、携帯の容量が少ないと、使っていないアプリは自動的にどんどん消えてしまうんです。もちろん、防災マップアプリは災害発生時に核となるツールであるということは理解しておりますが、日常的に何かプッシュ通知があったりとか、あるいはこのアプリがあるからこそ助かるとか、便利だと思えるような要素がないと、だんだんと衰退してしまうというか、勝手にアンインストールされてしまうと思っています。

 防災マップアプリにつきまして、最近、プッシュ通知だとか、配信だとか、あるいは台風が来たときに情報を流したとか、今の防災マップアプリの状況について教えていただければと思います。



A.防災マップアプリについては、災害時はもとより、平常時も活用していただきたいアプリとして、こちらで配信をしているところです。

 まず、平常時としましては、災害情報ということで、災害が発生したときにはプッシュ型で通知が行えるようになっていまして、それにちゃんと気づいていただけるようにバッジがきちんと表示されるように改修をしながら、通知を随時行っているところです。例えば、今回、総合防災訓練を実施しますということで通知させていただいたり、コロナにおける災害時の避難行動や、民間事業者向けの防災アドバイザーの派遣事業、台風に関するお知らせというような配信もさせていただいているところです。こちらは一部、ほかの情報発信ツールと連携を図って自動的に発信するような形で、重層的に利用できるように考えております。また、それ以外にも、交通機関とか電気、ライフラインの停止の状況とかであったり、そういった状況も配信しているところです。また、やはり安否確認方法の確保は事前の備えには重要ですので、安否確認も、こちらをクリックしていただいて利用できるような形でやっています。あとは、クイズなどもやって、少しでも防災に興味を持っていただきたいというようなところも考えているところでございます。

 区としては、これは防災というところにおいては非常に大事なツールだと思っておりますので、これから、より情報の発信であったりとか、より興味を持っていただけるような形で様々検討してまいりたいと考えております。

【決算】不採算事業をカットせよ!中央区の行政評価手法の改善を区長に問う

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日の決算特別委員会では、区の行政評価手法について取り上げました。

行政評価とは、中央区の各施策が区民ニーズに的確に対応しているかなどを検証し、その結果を次年度予算に反映させるものです。

つまりは通信簿であり、決算特別委員会に前年度の行政評価結果が提出されます。

中央区は基本構想を頂点に、中央区基本計画が10年間計画、その下に各個別計画があるといった体系で計画を整備しています。

行政評価は基本計画の着実な実行と評価を目的に、

①効果的・効率的な区政運営

②予算への反映

③職員のコスト意識・マネジメント能力の向上

④区民へのアカウンタビリティの向上

の効果を狙います。

こんな形で評価シートが冊子になります。

このように各事業の行政コスト計算書や貸借対照表までが明示され、関連データも含めて事業の概要が分かりやすく解説されています。

令和元年度からの取り組みであり、この行政評価自体は分かりやすく出来ているかと思います。

しかし、各施策のPDCAサイクルを回すという観点から考えれば足りない点があります。

PLANDOまでは分かりやすく記載がされていますが、CHECKACTIONが甘いとお分かりになられると思います。

つまり事業目標とそれに対する達成度を始め、事業が多角的な評価指標に基づき客観的に評価された上で、その事業を継続するのか、あるいは拡充、縮小、廃止するのか、といった次のアクションに関する評価・記載がされていないのです。

例えば参考になる自治体があります、ここで兵庫県西宮市事務事業評価を参考までに見てみましょう

https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf
https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf

特に詳細で分かりやすいのが2枚目、①必要性②成果・有効性③コスト・負担④執行方法という指標で段階的な評価を実施します。

https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf
https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf
https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf
https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf

客観的な指標による評価、が最も事業評価で大切な部分です。

https://www.nishi.or.jp/shisei/gyoseikeiei/gyoseihyoka/hyokakekka.files/jimujigyouR4_1.pdf

そして最終的にこの事業をどうするのか?(ACTION)まで提示出来て初めてPDCAサイクルが完成します。

一方で本区の評価手法を再度見てみると、目標数値や達成度が全く言及されていません。また、総括の項目に現状や成果、課題、今後の方向性について言及されていますが、

「それ、あなたの感想ですよね?」


状態で終わってしまっているのです。

という点を改めて決算特別委員会で質問、追及しました。

Q.~(上記の説明をしつつ)中央区は具体的なACTIONとして次回予算の参考にするとしているが、この改善とアクションの記載が非常に弱い。結果、事業を継続するのか、やるべき施策と廃止するべき施策の住み分けが提示されておらず、施策の優先順位がつけられていない。では令和3年度の行政評価結果は具体的に次年度予算にどのように活かされているのか?行政評価結果の総括および、具体的に廃止という判断に至った施策を示してください。

A.令和元年度から開始した行政評価制度は、客観的な指標により次年度予算と連動した具体的な事業の見直しの検討に活かす目的でやってきた。行政コスト計算書によりお金の流れが平等に反映され、事業の継続性や実質的に見直しが出来る運用、PDCAを回せていると考える。課題としては、中事業単位でまとめているため、細かい小事業まで捕捉できていない点は認識している。

具体的に休止・廃止とした施策については2つ、保育施設改修における桜川保育園の改修完了、浜町高齢者トレーニング事業を他事業に統合した。



Q.163大事業がある中で廃止事業は2つというところで、実質的な継続判断が出来ているかは疑問。事業の継続・廃止についてはどのようなプロセスで誰が判断しているのか

A.行政評価を使って次回予算に反映していくが、事業部が評価して、日ごろからの事業の状況を踏まえた上で、継続したい、したくないを判断する。

予算反映という意味では企画部が主導で予算編成を行い、最終的には区長が判断する。



Q.事業部が自ら自分の事業の廃止はしたくない訳で、そこには事業に対する客観的な評価指標が必要となる。それでは個別具体的な事業の採算性について質問するが、

広報媒体としてケーブルテレビやラジオ広報を使用しているが、ケーブルテレビの視聴率1.8%4000万円のコストがかかっている。また、ラジオ広報については視聴率0.8%2000万円がかかっている。続いて防災マップアプリについては、LINEなど他広報媒体とも統合が出来ると考えられ、区政世論調査では災害発生時に情報を受信するかというアンケートで防災マップアプリは23.2%である。

これらの事業については、区民ニーズが低いという点もあり事業の縮小あるいは他事業との統合も視野にいれて検討するべきと考えるが区の判断は?

A.ラジオ、ケーブルテレビについても区政世論調査等の結果は低いものの、万が一の災害発生時に区政情報を発信する媒体として一定の必要性がある。従って継続する。

また、防災マップアプリについては、運用や改修に430万円かかった。平常時および災害時においても区の情報を発信出来る媒体として考えている。どのように活用したいかも含めて機能を充実させる。また、毎月登録者数は増えている。

Q.その必要性が肝心である。それぞれの事業に行政コストや区民ニーズだけでは評価出来ない項目があるはずで、今直接聞いたことにより分かった。その「必要性および何故事業を継続するか」を行政評価に記載するべきであると言っている。



具体的な事業の継続性に関しては、次に銀座ブロッサムの管理運営について。こちらはコロナ禍の中ではあるが、ホールにおける結婚式の開催が年4回、ホールや会議室の貸し出し率も10%~50%であるが、当期収支差額は2億8873万7596円の赤字となる。毎年3億円の赤字、この数字は例えば区民ニーズが現在最も高い保健所の運営事業と比較した場合、保健所の運営事業の収支は1億6816万7460円の赤字でありコストがかかっている。もっとも、行政施策は公益という性質上事業単体では原則赤字となるものである。

一方で他施策と比較した場合に市民ニーズが圧倒的に低いとも言える本事業については、行政コストが明らかにかかりすぎている。土地建物資産16億円の売却も含めて検討し、事業を廃止するべきではないか?

A.銀座ブロッサムについては現状の社会情勢も含めて結婚式では活用されていないものの、ホールや集会室については区の行事で活用している、功労賞の表彰式など。貸し出すことで地域全体の文化的な機運を高めている。集客が見込めない事業などは改めて管理事業者と協議する。

Q.銀座ブロッサムについては、私は不採算事業であると思う。少なくとも毎年3億円の財源があれば、必要な対象に区内共通買物券の支給も出来る。このように、しっかりと不採算な事業の洗い出しを行い、評価した上で、新しい事業または必要性の高い事業に予算をかけることこそが、効率的な行財政運営であり、区民から頂いた限りある税金を有効に使うために行政評価がある。

しっかりと各事業を客観的な評価指標で評価をし、結果その事業を継続するのか、拡大するのか、縮小するのか、或いは廃止するのか、という区の判断までが行政評価書に記載がされて初めて、議会および区民はその事業継続判断が正しいのかという一歩進んだ議論をすることが出来る。その上で次年度予算に活かしていくべきである。

本来、決算特別委員会というのは各事業の継続性も含めて審議するべきではないか。

行政評価こそが区の施策全般のPDCAを回す要であり、この評価システムの改善こそが経営面でも区民の税金を効率的に使うという観点からも最も重要であるから、改善を要望する。



その上で、区の施策全般の最終責任者区長であり、山本区長に対しては長年の企業経営の手腕を最も発揮して頂きたい分野でもあるが、区長の見解は?

A(山本区長)行政評価については、体系的に各事業を次年度の予算編成時に充実事業として、内容の改変や付加価値をつけ、ステップアップするために有効に活用している。但し、別の視点では事業として価値はあるけど区民ニーズが低いことから実施出来ていない事業もある。例えばスポーツ・マラソン事業。中央区は事業のキャパシティを有していないから実施が出来ない。廃止だけを考えるのではなく、前向きに各施策の充実を図っていきたい。

⇒現在、区は毎年税収が増えていることから、基本的には現在の事業を継続したまま予算が増える状態である。だからこそ行財政運営に危機感がない。例えば今後税収が減少に転じたら、各事業のシュリンクを考えていかなくなる。そのためにも、行政評価によって事業の優先順位を明確につけるべきであり、不要な事業を廃止して予算を確保し、その予算を必要な事業に振り分けていくべきである。

今後の改善を改めて要望する。







今回、区の行政評価の各事業のコストを全て細かく見た結果、銀座ブロッサムだけでなく不採算事業の目星をつけました

結果、25億円くらいの財源を毎年確保することが出来る、それだけあれば例えば区内の子ども1人あたりにつき毎月1万円の買い物券を支給することすらできます。

そのような経営目線でのマニフェストを今後皆様に提示していきたいと思っています。

それでは!!

【福祉保健】育児支援ヘルパー事業・ベビーシッター利用支援事業の改善について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日の決算審議では都市整備費と教育費を取り上げましたが、まだ追いついていない部分の報告を先に!

◆コロナ対応について

Q.現状の区内のワクチン接種率は?

A.2回目接種まで完了率が85.3%、3回目接種完了率が68.8%、現状までは60歳以上が対象であるが4回目接種については対象の70.0%が接種完了。引き続き周知に努める

Q.全数把握の見直しにより保健所業務に影響はあるか?

A.大きな混乱はない。第7波が収束してきており、そもそもの発生届の数が減少している。



◆成人・産後うつについて

Q.コロナの影響で子どもからご高齢の方までうつ病を始めとする心の病に悩む人も多い。中央区のそれぞれのステージにおけるメンタルケアの体制は?

A.まず子どもについては家庭支援センターにおける総合相談窓口において、適切な関係機関に繋いでいる。妊娠期におけるケアについては各種窓口や新生児訪問において相談を受けている。成人のうつについては保健士による精神相談やアルコール等に関する相談窓口において相談を受けている。介護世代については認知症支援や介護ヘルパー等の相談により対応を行っている。

それぞれの窓口において相談を受けた後、医療的対応が必要な場合は医療機関へ、原因によって困りごとを解決するために様々な行政施策の紹介をしている。



◆育児支援ヘルパー事業について

以前にご相談を受けていた事項として、育児支援ヘルパー事業が使いにくい、申し込み方法を改善して欲しいというご要望がありました。

Q.育児支援ヘルパー事業について、利用にあたって利用日から10日前に郵送にて登録をする必要があり、3日前までに申し込みをしなくてはいけないという点に使いづらいという声がある。

その他福祉事業においてもWEBによる申し込み、電子決済の整備を進めるべきであると考えているが、改善の方向性は?

A.登録時においては、郵送による受付と共に子ども家庭支援センターの窓口における受付も行っている。どうしても所属を確認するために必要な証明書を提示してもらう必要があり、登録時においてはWEBは難しいと考えている。

利用時においては、利用する事業者によってはWEB申込が可能であり、支払い方法においてクレカ決済を選択出来るところもある。また、利用3日前までの申し込みについては、ヘルパーの手配に必要な日数を確保しなくてはならないので必要であると考えている。

⇒出来る限りの手続き簡素化、および事業者と調整の上使いやすいサービスにしてもらえるよう要望する。



◆ベビーシッター利用支援事業について

https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/shien/babysr4.files/0615leaflet.pdf

Q.区のベビーシッター利用支援事業については月12時間まで、利用が7時から22時までという上限も設定されている。一方で東京都や千代田区が実施するベビーシッター利用支援事業においては、24時間対応をしており、年間通算で144時間まで利用が出来る。以前に質問した時も、ベビーシッター利用支援事業はそもそも産後うつや、子育てに関する困りごとを解決するための事業であり、就業支援目的ではないとしていたが、対象を限定した理由は?

A.子育てに関する困りごとを解決するため、毎月コンスタントに利用して貰いたいため、月による上限を設けた方が望ましいと考えている。また、親の就業を支援するのではなく、夜間は出来る限り保護者の人と一緒にいて欲しいという思いから夜間利用は考えていない。

⇒そもそも家庭には様々な事情があり、夜間に利用するから就業目的であると必ずしも言える訳ではない。区が用途を限定するのではなく、可能な限り自由にサービスを利用出来るようにした上で、産後うつや子育て相談につながるように制度を運用するべきだと考えるため、改善要望する。



本日はこれくらいで!

【環境土木】晴海ふ頭公園・緑道公園の活用、区内で自転車遊びや練習はどこでするの問題

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

引き続き決算審議の質疑です。

さて、10/7オープンに向けて盛り上がる大型公園の晴海ふ頭公園・晴海緑道公園です。

https://www.tptc.co.jp/park

晴海ふ頭公園

晴海緑道公園

ついに本日、晴海ふ頭公園・晴海緑道公園のHPも出来てました!

是非チェックしてみてください!!

以下本日の質疑です。

Q.晴海ふ頭公園・緑道公園について、いよいよ10/7がオープンの両公園だが、東京都より管理方法についてどのように連絡を受けているか?

A.両公園の完成により晴海臨海公園(500m)晴海緑道公園(500m)晴海ふ頭公園(500m)が接続されれば、全体として見れば全長約1.5kmに及ぶ巨大な公園となる。

晴海臨海公園が約38000㎡、晴海緑道公園が約34000㎡、晴海ふ頭公園が約35000㎡の広さを持つこととなる。

ふ頭公園においてはコネクトハルミが10/29にオープンすることとなるが、管理ルールにおいては、中央区の公園管理ルールをそのまま踏襲して頂いた形となる。

全体として晴海海上公園として、大きな期待が持てる公園である。

Q.東京都の発表によると、晴海ふ頭公園においては管理事務所の設置および有人巡回管理が来年度の前半になるとあった。オープン直後が最もにぎわい、管理ルールが徹底されない時期であるかとも思うが、管理事務所の設置がオープンとずれる理由は何か聞いているか?

A.今回、区としても住民の要望に応える形で先行オープンをして貰う形となった。晴海FLAGの街びらきに合わせて本格オープンされる予定だが、その前に周辺住民に対してオープンするため、管理事務所の設置は本格オープンに合わせてずれると認識している。



Q.一方で、中央区としてもこれ程の大型公園の整備は後にも先にも大変貴重である。そういった中で広大な土地を活用して、例えば一部を交通公園のように自転車遊びが出来る、交通マナーを学べる区画を設けるとか、インクルーシブな遊具を設置し、インクルーシブ公園の機能を持たせるという活用は出来なかったか。東京都に対して本公園の位置づけをどのように要望したのか?

A.区としてはインクルーシブ公園や交通公園といった要望はしていなかったが、オリンピックのレガシーを残すという考えから、スポーツに幅広く利用できるようにという要望を行った。例えば多目的広場を広くデザインし、ランニングコースが整備されジョギングも出来るなど、憩いの場となるような公園をイメージしている。


Q.一方でこれまでの議会答弁にもあったが、区民の方から、子どもが気軽に自転車を練習する場所、自転車遊びが出来る場所がないという声を頂く。交通公園として整備するスペースがないのであれば、既存の公園の一部を自転車乗り入れ可能にするとか、可能な限り対応するべきと考えるが、本区は子ども達の自転車練習はどこでするものと考えているのか?

A.確かにこれまでもご要望は聞いており、場所がないと認識している。しかしながら施設整備のスペースがなく、対応は難しい。

⇒中央区は歩道も車道も交通量が多く、公園に乗り入れも不可であるため、子ども達が安全に自転車を練習出来る場所がない。交通マナーの啓発と共に子どものうちから練習出来る場所の確保を要望する。




本件においては区民の方からも様々なご提案を頂いています。

中央区だけで単独で対応するだけでなく、民間団体や他自治体とも協力の上、一部交通量の少ない道路の通行止め学校の校庭自転車教室を開催するという選択肢もないか、私も調べて提案してみます。

引き続き、ご意見を賜れますと幸いです!それでは!

【令和3年度決算特別委員会】歳入総額1338億4104万2886円・区の財政状況を問う

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日から決算特別委員会の実質審議が始まりました。

私も会派代表委員として、審議を行います。

令和3年度の一般会計予算は

歳入総額1338億4104万2886円(前年度比8.5%減)

歳出総額1304億7208万2966円(前年度比8.5%減)

となり、繰越財源を除いた実質収支19億4894万3920円の黒字となりました。

前年度比減で着地した原因は主に総務費(感染症対策物品購入費用や土地支払費用の減など)や諸支出金の減によるものです。

主となる歳入の内訳としては、

特別区税 335億1265万9千円

特別区交付金 224億8930万6千円

国庫支出金 224億5744万6千円

都支出金 99億3275万円

地方消費税交付金 93億1189万2千円

特別区債 111億1530万円

などです。



Q.歳入状況の総括について

A.当初予算から特別区税は20億上振れし、地方消費税交付金は10億上振れ、特別区交付金は97億円上振れした。

これは、コロナ禍において低めに見積もった区民税企業収益・法人税が大きく上振れたもの。

このような歳入状況に一喜一憂するのではなく、しっかりと分析した上で区民の日常生活・事業活動の活性化を促すことにより、必然的に税収は増えていく。まずはコロナ対策を万全に、環境を整え財政環境を良くする。



Q.区民税の伸びについての内訳は?

A.一人当たりの税額が上がったほか、納税者も増加した。

納税義務者は合計107,823名。特別区税額は前年度と比較して2.8%増となったが、例年5,6%ほど伸びていることから伸び率は鈍化した。

具体的な課税標準額ごとの区民割合は

200万円以下 36,091名(35.5% 前年度比0.3%増)

200万以上700万円以下 46,355名(45.5% 前年度比1.3%減)

700万円超 19,364名(19.0% 前年度比1.0%増)



Q.順調な伸びを見せた一方、一般財源比率が増加し、自主財源比率が減少したのは、晴海西小中学校等の教育施設整備による特別区債の発行、特別区交付金の増加などが原因ではあるが、ざっくりいうと施設整備のために投資を優先した影響が出ている。一方で基金の状況は合計約736億円と前年度から75億円減っている。

現状の財政状況から考えた場合、どこまで投資出来るか、その基準や判断についてはどのように考えているか?

A.財源という視点からの投資判断という意味では、まず施設整備については行政サービスの基盤と考えている。晴海地区の再開発に伴い必要な基盤整備があり、それをどのように賄うかという視点で考えていく。基金の状況など今あるのだけを見て、というのは難しい。例えば減価償却の状況を見れば立替需要が予測出来、そこから基金残高との割合を想定した上で必要な基金を確保出来る。施設は区民サービスの基盤となるものであるので、まず必要となるものである。

Q.考え方は理解出来る。とはいえ、財政状況については他区と比較して潤沢であるのか。他区と比較した場合の実質収支比率や実質公債比率、または基金残高の比較という点ではどうか。

A.財政規模が違うため、一概には比較出来ず、今数字を持っていないが、例えば区民一人当たりの基金額という観点からは23区で中位くらい。区債残高という観点からは23区中22番目、つまりは残高が多い。それらを差し引くと大体真ん中くらいに位置していると考えている。

⇒まずはコロナ禍に対応するため、出来る限り柔軟な財政運営をするために一般財源および自主財源の比率は高めるように努力するべき。また、区債残高については、地方自治体において特別区債は施設整備の目的にしか発行出来ないため、バランスシート上の資産債務という関係においては、債務が資産を大きく上回ることはないと理解している。

破綻するという状況は23区においては考えづらいが、未来を見据えた財政運営を心掛けるように。



Q.広告収入について。更なる財源の確保という観点では、例えば横浜市は有形無形の資産を民間企業への広告枠の販売や広告付物品の受け入れ、タイアップ、ネーミングライツなどの手法を用いて財源確保を目指している。

極端な話、熊本県のくまモンは利用商品の売上高が累計で1兆円を超えた。国内外に熊本の名産品を伝え、市民サービスの向上や地域経済の活性化に資するためには、広告収入の増加という視点も重要である、如何に考えているか。

A.中央区のHP広告掲載量は402万円。そのほか、私の便利帳やおくやみハンドブックなどに事業者の広告を入れたり、江戸バスの協賛ラッピングや車内放送などの取り組みがある。収入としては計上されていないが、原資として実施している事業もある。今後も引き続き検討する。



その他、ふるさと納税などは別で取り上げます。

一言でいえば、思ったより区民税や法人税が伸びており、財政状況は予断を許さないものの、当面は順調です。

しかし再開発と共に施設整備の需要も高く基金を取り崩しながら整備を進めていますので、油断は出来ません。

本日はここらへんで!!