【区民費・福祉保険費】東京湾大華火祭は来年度実施に向けて近隣区と調整中、プレディ・学童クラブ・保育サービスの現状

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

決算特別委員会は区民費・福祉保険費について,質疑のダイジェストとなります。

【区民費】

Q.町会・自治会の加入率調査について

A.今年度、助成事業のアンケートとして現在の会員数を聞いた、区では把握している世帯数を母数とすれば、区内平均で加入率は59.4%、京橋地域52.2%日本橋地域53.3%月島地域69%

最も加入率と町会・自治会のあり方は必ずしもイコールではない、特に月島地域に多いマンションは加入が義務付けられているため率自体は高いが、実際の参加率は低いなど。どのように地域活動に参加して頂けるかは今後も検討

Q.東京湾大華火祭の再開に向けて、今の状況は?

A.昨年度の調査結果により、如何に8億円規模の開催費用を軽減出来るかが課題。そもそも花火については中央区以外の自治体も見ることが出来るため、都心3区で共同で開催出来ないかと調整している。港区、江東区共に政治的変化があり、区長が変わったので、その機会に副区長レベルで8月以降に具体的に話し始めた。

今後事務的レベルで詰める検討を前向きに進めているが、警備に関わる警視庁、所轄警察署との関係もあるので、骨格案で必ず実施出来るというところまで話を詰めないと、今の段階では具体的にこの場で明言は出来ない。かなり前向きに検討をしているとのことでご理解ください。

Q.令和6年度区内共通買物券(ハッピー買物券)の所感について

A.令和6年度販売については、区民も買えなかったと、多くの声をもらった。もちろん制度をよくすれば人気も高まるが、抽選に至らないようにするのもジレンマではあるが、過去の応募人数などを分析し、今後も適正な準備を行う。区内小売店に対する支援、経済循環という経済対策が第一義的な目的ではあるが、可能な限り区民の皆様が使えるように。




【福祉保険費】

Q.プレディの夏休みの状況について

A.夏休みについては授業がないので、午前中体育館や武道場、多目的室などこれまで使えなかった部屋を使える。また、平日より帰宅時間がばらけるため、大きな混乱はなかった。

Q.学童クラブ利用申し込みの選考方法について、児童館毎の申し込み及び順位付けではなく、認可保育園のように全体での順位付けと出来ないか。一部のケースで、指数低くても入れる。申込の多い施設であれば点数高くても落ちる。

A.地域でお住まいの方はある程度利用する児童館が限られ、申請書も第二希望まで書ける。令和5年度までは第二希望まで書くのが10%程度だったが、学校内学童が始まると第二希望選択も増えた。就労状況等によって優先順位がつく状況であるが、学校内学童の設置も見据えて申し込み方法は検討する。迅速な審査のため、各児童館での受付としてきたが、これからは事務の見直し含めて検討。

Q.申し込みの基準について、1月初旬に申し込みをしたものの、復職の時期が5月以降となると、4月時点で復職とならないため、ほぼ申し込みの空きがない。出産の時期によって利用できるできないが分かれてしまうのはフェアではないのでは。

A.あくまで申請時点での状況で線引きしている。4月中に復帰であれば4月入会となるが、復帰が5月以降であれば出産による配点となる、保育園も同じであり、基本的に変更予定はない。

→根本的には定員増加を

保育施設の待機児童は概ね解消しましたが、地域によってはやはりまだ第一希望に入れるか微妙な状況は続いています。

また、学童クラブおよび幼稚園の一時預かり保育についても、やはり定員が厳しいという状況は続いています。

場所が限られているという問題はありますが、根本的には定員拡大のための取り組みを進めなくてはなりません。ましてや来年度も晴海フラッグのタワー棟や豊海タワーなど更に月島地域は子供の数が増えます。

早め早めの対応が必要です。

皆様からも現状の状況についてお知らせ頂ければ幸いです。

では!

【企画・総務費】防災対策・区の広報・公聴機能の拡充等について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

決算特別委員会、企画費・総務費の中でのダイジェストです。

🔳防災関連

Q.中学生防災拠点訓練の実施状況について

A.佃中学校の拠点訓練について、マンションに住む生徒は自分のマンション訓練に参加する。搬送訓練など、大人の指示を聞いてしっかりパワフルに動いていた。今後は中学生がマンパワーとして期待を高める結果に。それとは別に、座学として事前講義を行い、起きうるケースを例題として活発に意見、地域の方々と力を合わせる訓練や講義を経て、実践的な知識、スキルを身につけ即戦力育成へ。

実施のきっかけについては、コロナ禍で防災活動が中断された時期に、地域の交流機会が減少してしまった、訓練参加者の固定化を防ぎたいという声があった。昨年度晴海中学でやったところ、災害時の防災活動に協力したいという項目に、とても思う、少し思うが86%。防災の担い手が育成に期待される。

Q.災害対策の周知について

A.区政世論調査によれば本区が原則としている在宅避難のルールについては、43%しか知らなかった。

中央区の集合住宅が多い地域特性上、避難所環境の維持にもつながるため、在宅避難ができる状態であるならばしていただく必要がある。今後の更なる周知については、例えば晴海フラッグでも入居時に事業者から案内して頂いているが、わがやわがまちハンドブック、アプリ、HP、防災拠点委員会、様々な機会をとらえて周知を行う。

また、更に理解して取り組んで頂くため、今年度の予算における家庭内備蓄促進事業(防災ギフトカタログ)にて自助、在宅避難の取り組みについて全世帯に配布する。

Q.防災ギフトカタログ配布事業について、各世帯でまとめて高額なものを交換出来るのか

A.各家庭によって状況は異なるため、水と食料などに加えてモバイルバッテリーなど比較的高価な物もカタログに用意する。家族で合計でまとめて交換出来る。



🔳基幹システム統合について

Q.先日ニュースで富士通系の事業者については期限間に合わないという報道があった。本区への影響は?

A.住民情報システム更新については、富士通ジャパンで委託しているため、当区においても遅延の連絡が来ている。国からは2024年度末と言われているが、一部システムにおいては間に合わないという連絡。実際遅延することにより区民サービスに直接影響する事はないが、全体の導入時期も含めて出来る限り影響ないように、区の職員が混乱しないように進める。遅延によってお金が余計にかかる事はない。



🔳広報・公聴について

Q.幅広い区民からの意見を集めるためには、現状では不十分。オンラインでの新たな公聴システムなど検討状況は

A.不十分との指摘もあったが、まず原則は日々の窓口対応を丁寧に行うことによって進めている。そのほか区長への手紙、パブリックコメント、9つの計画策定、個別施策の調査、各種審議会・協議会で区民の声を聞いていると認識している

→他の自治体では、オンラインでの公聴システムも導入されている。また港品川世田谷文京については、区長を交えて定期的に意見を聞く機会を設けている。より改善を。

Q.LINE登録者数がまだまだ足りない。拡大の取り組みは?

A.LINEについては全国的に国民の利用率が高いメディアとして総務省のデータもある。他区の活用状況を見れば、各種申請予約に活用しているところもあるが、中央区は発信ツールとして活用している。必要な人に届ける。拡大については区の広報誌や私の便利帳にも二次元コードつけたりしている。

Q.開かれた区政を推進するため、各種会議や審議会において配布資や議事録を速やかに公開するべきでは

A.開かれた区政推進として可能な限り対応、議論の内容、配布資料提供は各会議におけるルールを統一する。会議の一覧を総務課で作り、要項を作る。区民の皆様が入っている会議については日程のお知らせ、HPの一覧ページで見れるように改善を図った。会議資料の添付については、添付するしないでバラバラだったので添付するでルール統一。開かれた区政を推進していく。

これまで私も何度も取り上げていますが、中央区の弱点は広報・公聴分野であると私は考えています。

特に公聴です。

区が住民からの意見の吸い上げとしているのは、町会・自治会からの要望が最も大きく、次に区長への手紙や意見募集などです。実質的にはほぼ町会・自治会の意見を重視します。その上で我々議員が、等しく区民の皆様からのご意見・ご要望を吸い上げ議会の場で取り上げ、改善のために仕事をしています。

共働きなどさまざまな理由により町会などの活動に参加出来ない区民が多くなり、その代わりオンライン公聴システムなどの導入が求められています。

他自治体の事例や東京都の動きも参考に、引き続き提案を続けていきます。

また、区長からの発信がやはり少なすぎます。

トップからのメッセージは区民の安心感を生みます。

こちらも会う度に区長に言ってますが、積極的な情報発信を望みます。

どう考えても私が一番情報を発信している(それが私の役割でもあるのですが)

引き続き積極的に発信してまいります。

寿司公聴システムという新しい仕組みを生み出したしな・・・

【令和5年度決算】(歳入)人口増加・経済堅調を背景に歳入は過去最高額の1680億2519万5631円

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

令和5年度中央区各会計決算報告の審査が始まりました。

一般会計について、歳入決算総額は1680億2519万5631円で前年度比266億2784万94円増で過去最高額となりました。歳出総額についても1629億7335万2007円で過去最高。

主に晴海西小の建設を始め晴海西地区の公共施設の施工が一段落したことから、今後は若干落ち着いてくると思われます。

主な歳入の款別においては特別区税及び特別区交付金及び財産収入が大きく上振れた

特別区税 370億3340万1千円(前年度比:13億9389万3千円増(3.9%))

特別区交付金 316億140万円(前年度比:75億2067万5千円増(31.2%))

財産収入 167億4834万9千円(前年度比:154億482万5千円増)

Q.過去最高額となった要因は?

A.令和5年度当初予算から特別区税が3億8000万円上振れ特別区交付金は市町村民税法人分が堅調で86億円増加、財産収入においては八重洲市街地再開発事業に伴う土地売り払いにより154億円増加、結果的に基金繰入金を43億7000万差し控えることができた。

人口増加に加えてコロナ後の景気回復、主要財源が堅調に推移した。

具体的には特別区税については特別区民税が1億5000万円上振れ。ここ数年よりは増加額が小さいが、納税義務者及び一人当たり区民額は微増。タバコ税については区内の消費改善によるタバコ売り上げ増。特別区交付金については当初算定結果より、財政調整会議の協議が整い、都市計画交付金の地方債収入の前倒し、工事単価の見直し、公共施設の改築などの要因により普通交付金が295億7000万、75億7000万上振れ。特別交付金については晴海西小学校の建築に伴い、10億円強上振れ。

また、基金も全体で217億円増加で約910億円となった。今後の財政需要に備えていく。



Q.ふるさと納税による流出、ふるさと応援寄付金の現状について

A.マイナス影響については、令和5年度は約34億円、令和6年度は38億円となる見込み。本区のスタンスとしても、地方創生という趣旨とかけ離れた返礼品競争となっている状況は制度の趣旨とかけ離れているため、根本的には特別区長会などの場で抜本的な見直しを求めていく。それとは別に区民に対しては、ふるさと納税をしないでくださいではなく、16年間で195億円流出している事実を伝えていく。

Q.例えば世田谷区では区長社の建て替えについて寄付をすることが出来、新しい区民会館のエントランスホールのレリーフに名前が入る。区のマラソン大会に優先的に参加することができる。そのような方法で寄付は募れないか?

A.中央区においては首都高整備基金や中央区の森の寄付もある。さまざまな手段は考えていく。返礼品寄付についての今後の方向性、中央区の魅力を伝える発信ができるように、さまざまな団体と連携を取りながら続けていく。



Q.基金の運用による歳入増加について。基金の運用実績として5年度は3400万円、直近6年は大体2200−2400万円、だいぶ伸びたがその要因

A.基金運用については公金管理方針に基づいて、安定的に運用している。近年はマイナス金利政策によりみずほ銀行ですら定期預金を預からない状況で、社債を購入し、0.2−0.6%超えて購入して運用している。その効果が出ている。あまり長期間の商品は買わずに、金利の動向を見ていく。

Q.基金914億円でいうと利回りは0.03%例えば大分県国東市では利回りを0.9%出している。さらに運用出来ないか?

A.内規で債券20%まで定期制預金80%を目標にしているところ、121億円を債券にしている。出来る限り安定的に運用する。




現状、歳入は引き続き堅調です。また晴海フラッグの人口は今後更に増加見込みであり、来年も更なる増収が見込めます。

基金も十分、そのお金をしっかりと積極的に必要な施策に投資していく必要があります。明日から歳出の議論となります。それでは!