AEDは心臓を止める装置?AEDを正しく知ろう

皆さんこんばんは!!

実は私、昨年防災士という資格を取得しました。

防災士とは平時は防災関連の啓もう活動を担い、災害時には地域リーダーとして共助を支える役割が期待されているものです。

https://bousaisi.jp/

↑eラーニングの試験や集合研修・本番試験を経て取得が出来ます。取得に6万円~7万円ほどかかりますが、補助がある自治体もありますので、地域防災に携わる方も含め、ぜひ積極的に取得して頂きたい資格です。



ということで、今後は防災関連の話も小出しにしてシリーズ化していきたいと思います!!



初回はAEDについてです!


みなさんAEDという名称はご存じかと思います。


では、本当にAEDとはなにかを理解されているでしょうか??


AED(自動体外式除細動器)は

Automated(自動化された)

External(体外式の)

Defibrillator(除細動器)



の略称になります。



このAED、何をしてくれる装置だと皆さん思われてますか??



たぶんですが、多くの方々が

 

止まった心臓を動かしてくれる装置



と思われてるのではないでしょうか。




ちょっと待って!!!(田原総一朗さん風



実はそれ、間違いなんです・・・・



まず、AEDを使うべき場面というのはどういう場面でしょうか。



道端で人が倒れてしまった!!



という場面。良くテレビでも出てくるのが



急性心筋梗塞



という状態です。



この急性心筋梗塞含め、AEDが必要な場面、言い換えればAEDが機能する場面というのは、


当事者が心室細動の状態になってしまった時です



この心室細動というのはどういう状態でしょうか


人の心臓は通常、自ら持っている電気興奮のリズムにより、心臓の筋肉を規則正しく動かしています。



一方で、心室細動とは心臓の筋肉が細かく動き、けいれんしている状態。何らかの原因により(例えば血管が詰まってしまうなど)心臓がポンプの役割を果たせず、血流が止まってしまっている状態です。

この状態を心停止状態といい、心室がブルブルと震えるだけで血液を送り出すことができなくなるため、3~5秒で意識を失い、呼吸が停止します。

そして放置すると心静止状態となります。そして脳に血液が届かなくなり、死に至ってしまいます。

※心停止と心静止
◇心停止とは心臓が動いていても心臓本来の役割である血液の拍出が出来ていない状態。
◇心静止とは全く心臓が動いていない状態。



この心臓がブルブル震えた状態を正常に戻すためには、一度心臓の動きをリセットしてあげる必要があります。

そこで活躍するのがAEDなんです!!

AEDに搭載された電気ショックの力で、心室の震えを止めます。そして、心臓が正常に刻み始めるまで、脳への酸素供給を維持するため、

心臓マッサージ(胸骨圧迫・心肺蘇生法)が必要になるんです


AEDが止まった心臓を動かすための装置なのであれば、心臓マッサージは必要ないはずですよね?



AEDとは「機能を停止し、小刻みに震えた状態の心臓」を止め、リセットするための装置なのです

 

 

これまでAEDが登場、そして一般人でも使用が出来るように法整備化される前は、その場に居合わせた人が、救急車が到着するまでの間に、救命の為に行なうべきこととして、心肺蘇生法の人工呼吸と心臓マッサージ(胸骨圧迫)が推奨されてきました。

 

しかし、突然倒れる人の大半は『心室細動』が原因であるといわれており、心室細動は心臓マッサージだけで命を救うことはできません。


だからこそ「電気ショック」(=除細動)を与えられるAEDの配備が重要だったのです。

 

そしてこのAEDは大変高性能なので、人体に装着する電極パッドから心電図を解析し、対象が心室細動の状態であるかを確認します。

 

逆に言うと心室細動の状態が検知されなければ電気ショックは作動しません、ロックされています。

 

間違えて通常の状態の方に使ってしまったら、単純に心臓止まりますからね・・・・(しかし稀に誤作動による事故も起きています)

 

また、日本では、救急車が要請を受けてから、現場に到着するまでの全国平均時間は6〜7分とされています。

 

ところが、人体は心停止(心室細動含む)から1分経過するごとに7〜10%生存率が低下するとされています。


2分後で75%の生存率も、10分後には0%近くになってしまいます。


一刻も早く、除細動を行い、心肺蘇生法を行う必要があります。


今回はAEDの基礎的な知識に留め、使い方や心肺蘇生法の詳細は改めてご紹介しますが、この機会にやり方は是非以下のリンクをご参照ください。

http://aed.jaam.jp/about_aed.html

動画だと、倉敷市が公開しているYoutubeが分かりやすいです



そして、やり方だけ頭でわかっていても、いざというときに
身体は動きません。


緊急時は誰もが頭がパニックになります。


だからこそ、身体で覚えることが大事なんです!!

防災訓練こそAEDを実践出来る、その機会です


ところが、地域の防災訓練への参加率、内閣の全国調査では全国平均が16.0%

中央区政世論調査では中央区の参加率は15.5%とされています。


人の身体は何が起こるか分かりません、当時、日本フットボールリーグ松本山雅FCに所属されていた松田直樹選手(34歳)も心筋梗塞で亡くなってしまいました。


救える命を救えなかった時、きっと後悔するのは自分です。



自分の大切な人を守るために、救うために、



防災訓練に是非参加してください!!!


そして9月1日は防災の日です!!





如何でしたでしょうか。
ちゃんと機械の用途を知ること、それだけでも意味があります。
きっと実感されたのではないでしょうか!!



それでは、今日はここまでです!!






参照元リンク

https://www.risktaisaku.com/articles/-/8873

http://www.jfmda.gr.jp/kikaku/03/index.html

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