【晴海まちづくり協議会】今後の晴海のコミュニティ・BRT本格運行は来年春・晴海客船ターミナル跡地開発について

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

本日は晴海まちづくり協議会が開催されました!

もっと大々的に公開すべきであると前々から訴えていますが、それは最後に後述します。

議題は

①晴海コミュニティ構想検討会議の活動報告

②BRTプレ二次運行について

③晴海客船ターミナル跡地の開発について

になります。

参加者は東京都・中央区・晴海連合町会、晴海地区の市民団体等です。

コロナ禍の中で傍聴が制限されていましたので、私も久々に傍聴しましたが、やはり白熱していました!



①晴海コミュニティ構想検討会議について

晴海コミュニティ構想検討会議は、晴海フラッグ入居後の住民交流の在り方などの方向性を定めて、準備しておこうという趣旨の会議体です。

構成員のほとんどが晴海連合町会団体で構成されており、晴海FLAGの代表が1名参加していますが、どなたなのかは不明です。

この時点で、新住民を交えないで何を決めるんだと私も思っていましたが、参加者からも案の定痛烈に突っ込まれます。



Q.結局何をするのか?何一つ具体化されておらず2年半何をやってきたのか?この報告を受けても何も決まってない、しか伝わらない

A.晴海コミュニティ構想検討会議は、来年度以降のコミュニティの在り方について住民を交えて議論してきた。今回は活動報告であり、これからいくつかの方針を立てて如何ですか?をまちづくり協議会に対しても提案する予定

Q.2年半かかってまだ方針すら決まっていないのか。残り1年しかないが、それではその報告はいつまでに行われるのか?

A.区が方針を作るのではなく、住民で決めて貰うため時間がかかる。晴海の精神的なまとまりを継続的に作っていこうという枠組みになるので、1年以内にはお示し出来ると思う。



これは完全に同意です。2年半一体何をやってきたのか?

2枚目の議論のまとめを見ても、こんなざっくりとしたコミュニティの在り方なんて晴海に限らず、当然のことであり、1回の会議で決まるレベルのものです。

ゴールはどこであり、1年以内に何と何を決めなくてはいけない、というメニューすらない。それは住民に丸投げするのではなく、やるのであれば区が率先的にまとめるべきです。会議体の議論におけるハンドリングが完全に失敗しています。PJが失敗する初歩的な典型例です。

はっきり言ってしまえば、まず晴海フラッグの新住民が入らなければ実質的な議論は出来ません。その上で晴海地域のコミュニティ形成上最も根本的な議論となるのは、晴海フラッグを晴海連合町会の中に入れるのか?という点です。

この点を区や連合町会は、入れる前提で進めている

だから議論がおかしな方向になります。

地域参加型イベントとして、ねぶくろシネマやお祭りをみんなでやっていこう、なんて当然のことです。

最も決めるべきこととは、晴海のコミュニティの組織体系を決める事。今回1万2000人が新たに晴海5丁目に加わることから、そもそも連合町会という組織の立て付けをどうするのか?晴海フラッグを分ける、或いは晴海1,2丁目と3~5丁目を2分割するなど、そのあり方をまず議論して、晴海フラッグ入居後に住民代表と詰めなくてはいけない議論のメニューを準備すること

これが来年の3月までのゴールじゃないですか?

プロマネ誰だよ、と思う次第です。(私にやらせて欲しい)



②BRTのプレ二次運行について

続いてBRTプレ二次運行について、

本年4月1日からプレ二次運行がスタートします!

ルートが3つになり、

①幹線ルート(新橋⇔東京テレポート)

②晴海・豊洲ルート(新橋⇔豊洲市場)

③勝どきルート(新橋⇔勝どきBRT)

全て環状2号線ルートとなり、清澄通り、晴海通りを通る運行がなくなるため、これまで新橋⇔晴海BRTターミナルまで21分かかっていた運行時間が12分に短縮される、と想定されています。

また、新情報としては、来年3月までに順次バス停に屋根(上部)の設置も進められます。

料金は220円(子ども110円)

※60分以内にルートを乗り換えた場合、無料

⇒電子決済の処理として、例えば勝どきBRTなどで乗り換えた場合に運賃が無料となります。


Q.本格運行はいつになるのか?

A.来年のまちびらきまでには、来年春を予定しているが、2月になるか3月になるかなどは、フラッグの入居状況による需要を見た上で検討する。

Q.専用レーンは整備されるのか?

A.専用レーンを設けるためには、第一レーンにおける荷捌きトラックや物流をどのようになくせるかという点もあり、来年度現状調査を行う。どこが混雑しているのか、専用レーンというアプローチの他に、様々な方法を検討する

Q.連節バスは結局投入されるのか?

A.車両についてはまだ計画中、現状では東京都において水素バスの連節車輛が開発途中であるため、車輛運行の頻度を高めることにより輸送量の確保を図ることも検討している。

Q.結局FLAGが増えたら合計1万4000人の足が必要になる。このBRTだけで賄えるわけがない。その点東京都および区はどのように考えているのか?

A.BRTは元々区の事業であり、オリンピック開催に伴って東京都の事業になった。晴海地域の交通需要は理解している。BRTも都バスも重要。

東京都としては1時間あたり2000人を目標に輸送量を確保する。

Q.特に7時から9時の時間帯で1時間あたり2000人で十分な訳がない。このままでは大変なことになる。早急に輸送量の確保案をまとめて持ってこい。4か月以内に説明するように。また、新橋で止まるのではなく東京駅までの延伸という話はどうなったか?

A.区としても都に何度も言ってきたが、都バスの増便も併せて考えなくてはならない。東京駅への路線も検討路線に入っている。

Q.改めて本設ターミナルを敷設するとのことだが、晴海二丁目に建設中のバス停(ターミナル)は今後移設されるのか?

A.車庫機能については建物を建てるか検討したが高いため再度検討している。ターミナルの乗り換えやバスの停留スペースが必要になるので、2丁目に本設ターミナルは設置する予定であり、晴海二丁目バス停を併存するか、一本化するかは再度検討

Q.停車時間を含めた表定速度の目標と現状は?

A.BRTの目標は20km/時以上、現状は計測していないので今後調査でデータを集める。


BRTについての議論が最も白熱していましたが、連合町会長の言う通り、果たして晴海フラッグから通勤時間帯の輸送量は確保出来るのか、という点が肝心です。都バスや開発事業者ともしっかりと連携した上で、輸送量確保の道筋を示すべきです。

③晴海客船ターミナルの跡地開発について

長年愛された晴海客船ターミナルが老朽化に伴い解体され、簡易的な暫定ターミナルが建設されます。

もっとも、江東区の国際クルーズターミナルの第二バースが建設された後に解体されます。

暫定ターミナルは、区のまちづくり基本条例に基づいて地元民のために資する機能の敷設が義務付けられており、

今回、晴海ふ頭公園と連携して、親水公園駐車場駐輪場喫煙所客船ターミナル待合室の一般開放がされることになります。

また、シンボルでもあった風媒銀乱も残されることが明示されました。



Q.第二バースはいつ出来るのか?

A.現状では未定。

Q.未定?計画もないのに客船ターミナルを取り壊し、暫定ターミナルを作って、出来ないのかもしれないのか?

A.旧客船ターミナルは老朽化が進み、維持コストを考えると一回取り壊す必要があった。クルーズ船の需要などをみて今後検討される。東京国際クルーズターミナルはレインボーブリッジの外にあるため大型船が乗り入れ、晴海にはこれまで中型小型客船が年間30~40回来ていた。これまで同時に寄港する、という事例はあまりなかったが、今後の動向を見て決める。

Q.よく理解出来ないが、取り壊し後はどうなるのか?

A.緑地化する予定

以上、約2時間にわたって白熱した議論が繰り広げられました!

滝浪連合町会長を始め、各自治会の方々の都や区に対する主張は最もであり、素晴らしい指摘であったと思います。

何回も言っていますが、このようなまちづくり協議会こそ、オンライン配信含めて広く公開すべきです。

そうすれば、町会・自治会が如何に住民を背負って議論をしているかが分かり親近感も湧くと思いますし、議論を見て、いやここはこういうことを次に伝えて欲しい、と住民から意見を深めることも出来ます。

まちづくり協議会自体の公開性の向上と共に、やはり一部の方々だけでなく、全区民がまちづくり計画段階において、意見を伝えられるようにするべきです。

オンラインプラットフォーム上で全区民(或いは地域の方限定)が24時間議論、投票、アンケートを通じて区や都の職員と意思疎通が出来るようにするべきであり、まちづくりのDXを進めるべきです。

特に最初の晴海コミュニティ構想検討会議の議論こそ、晴海の住民がもっと参加出来るようにするべきでは?

会議体のメンバーだけにアンケートを取る、とう謎の閉鎖性に呆れました。それこそ晴海5丁目の住民全員にアンケートを取るべきです。

長くなりましたが、是非全員参加型のまちづくり、進めていきたいと思います。

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