日本で電動キックボードは普及するか?地域密着交通手段としての可能性と懸念

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

皆さんは今ニュースでもよく取り上げられている電動キックボードについてどのような印象を持っていますか?

電動キックボード「ほぼ自転車扱い」に 免許・メット不要 一部歩道OK 新区分の乗り物へ

電動キックボードは以前までは法律上は原付自転車と同じ扱いとされ、免許やヘルメットも必要なものでした。

しかしながら交通利便性を考え、規制緩和のため特例付きでLuupなど一部事業者により、条件により免許やヘルメットの着用を不要とし、市内を走行するシェアサービスの実証実験が都内各地で行われてきました。

そして2022年1月の通常国会にて規制緩和が閣議決定され、電動キックボードは小型低速車20km/h上限、歩道は6km/h)という新区分設定のもと、運転免許証が不要ヘルメットの着用が任意、年齢制限16歳以上という条件で規制緩和がされる予定です。

しかし、各種報道でもある通り、一部のマナーの悪い利用者によってその印象は悪く、私も大丈夫なのか?という心配をしております。

今回の改正方向性については、電動キックボードに限らず、多様なモビリティの普及推進にあるようです。

また、免許証が不要としている点は、恐らく訪日外国人観光客の利便性という側面もあるでしょう。

小型低速車は、原則自転車通行帯側道を走行するもので、歩道の通行は歩道専用車両以外通行出来ないようですが、欧米諸国と異なり、中央区も細い車道が多く、人通りが多いです。

その状況での事故発生は非常に懸念しているところです。

さて、先日私の大学の同期、スペイン語で同じクラスだった同級生が中央区役所に尋ねに来てくれました。

彼は新型電動キックボード普及の日本パートナー法人として、山本区長と面会し、中央区における方向性について相談しに来たとの事でした。私も詳しく話を聞き、担当課との打ち合わせ等をコーディネートさせて頂きました。

他社製品との違いは、GPSにより、走行出来るエリア出来ないエリアを分け、走行不可エリアに差し掛かると自動的に停止するという機能です。

これにより地元の方と何度も協議を重ね、細かくこの大通りのみ、歩道に侵入した瞬間に停止するなど走行エリアを指定出来ます。

最も懸念する点はやはり安全面です。

果たしてGPSは正確に機能するのか?そもそも走行可能エリアであったとしても、車道を危険に走行しないか、以前のブログでも書きましたが、晴海通りなど大通りであったとしても、路上駐車が多く、それを避けるために走行する自転車は運転者目線でも側道走行が非常に怖いです。

私も自転車で何回か事故に遭いそうに(てか遭った)なりました。

運転免許証が不要、ヘルメット着用が任意、という点に非常に不安を抱える方々を如何に説得出来るか、社会的に受け入れられるかがカギとなると思います。

そのカギとは地元の方が求めるかどうか、つまりは交通利便性との兼ね合いになるはずです。

例えば交通不便地域と言われる晴海地域。シェアリングサービスのポートが勝どき駅や晴海トリトン、あるいは聖路加国際病院や築地・銀座地区などに設置され、自分のマンションの近くのポートと結ばれれば、交通利便性という意味では向上します。

その利便性を地元の方が求めるかどうかということ、というのが一点。

そして、交通マナーの向上を図るための講習会や地元組織、警察等を巻き込んだ連携が必要不可欠です。

今回、お話を伺ったBRJ株式会社さんは、その点地元の方との関係づくりを第一に考えるとしていました。

体験イベントの開催や、警察、中央区、地元住民の方を交えた上でのルート設定など、立川市などその他の自治体でも実績はあるようです。

ただやはり、他自治体や欧米諸国と中央区の実態は異なります。

私も、20年30年先を見据えた、まちづくりにおける未来のモビリティの在り方を考えた上で、電動キックボードだけでなく、どのような交通手段がまちに必要かどうかという点を研究していきたいと思います。

皆様からもご意見のほど、よろしくお願い致します。

それでは!!

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