こんにちは、中央区議会議員の高橋元気です。
本日は所属する「東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会」が開催されましたのでご報告です。
主に私の質疑から
Q.東京2020大会を終えて。原則無観客開催は大変残念であったが、個人的には非常に良い大会だったと思う。まずは大会の機運醸成のために尽力されたことを感謝申し上げます。その上で今回の総括と、苦労した点を教えてください。
A.9/8に閉村したが、一部交通規制の影響はまだある。大きな事件や影響はなく安全に終わった。緊急事態宣言の中で行うとは想像していなかった。各種おもてなしイベントの中止や学校観戦の中止は残念。一方で無観客の影響で予想されていた交通渋滞や勝どき駅の混雑の懸念はほとんど起きなかった。区民参加の機会がなかったのは残念であるが、折り鶴ウェーブの作成やおもてなし清掃など、地元の方々と協力してやってこれたこと、それが出来たのは財産であり区の今後のイベント等で活かしていきたい。
Q.大会開催に係る区民の意見にもあるが、正直組織委員会のバブル方式による感染防止策は完全に崩壊していました。
例えば、私のマンションの目の前を、金メダルをぶら下げた選手がスピーカーとビールを持ちながら関係者を引き連れて騒いでいました。しかしながらこれはひとえに組織委員会の責任であり、そもそも大会関係者全ての方をコントロールすることは不可能だったのではないかと思います。その中で、中央区としてはどのような対応を行っていたか。
A.プレイブックに準じていないというご相談、苦情は電話やメール等で沢山頂いていた。プレイブックには大会関係者用、選手用、組織委員会用などそれぞれ内容が違うプレイブックが存在しており、そのルールに沿っているか、個人を特定して違反や是非を把握するのは難しい。外国人を見かけただけで通報などもあった。本区としてはプレイブックの中身を把握した上で区民の方にご説明、又は24時間体制で組織委員会と連携し、改善を要望していた。
Q.反省もあるとは思うが、最も大切なのはこれから、どのようなレガシーを残していくか。まずは形に残るものとして、資料にあるとおり、折り鶴ウェーブのほっとプラザはるみへの展示や選手のメッセージサインの展示などは非常によい試みだと思います。
一方でこれだけでは寂しい、例えば晴海ふ頭公園にオリンピックシンボルのモニュメントを設置するなど、これ以上で検討しているものはあるか?
A.まずはこれから建設をする晴海の小中学校や出張所の中で大会時のビレッジプラザで使用された木材を使うとか、晴海FLAGの事業者が敷地の中で事業者なりのレガシーを用意していると聞いている。また、東京都も晴海ふ頭公園や緑道公園の中にそれこそモニュメントを予定していると聞いている。このように、本区だけでなく東京都や事業者も連携して残すべきレガシーを検討していく。
Q.次にレガシーという意味では、形に残らないものも大切である。例えば交流を続けるということも大切。今はオンラインでつなぐことも可能です。帰国後の選手たちや、一校一国の相手方の学校の子どもたちとの交流や協同学習なども続けてはどうか。区民が触れ合えるという視点と学校の今後の交流という視点からどのように考えているか。
A.学校の今後のオリパラ教育については、学校側で4つの事業であるオリパラ学習、一校一国運動、ハートフルスポーツ、体力向上の中から一つを選んでもらってやっていく方針である。今回、児童生徒も色々感じたことが多いとも聞いている。学校の中で検討継続しながら、工夫しながらレガシーを残していきたい。
区民の今後の参加についても、例えばブラジルやオーストラリアの選手がビデオ動画にして学校にメッセージをくれると聞いている。彼らとしても交流をしたかったと聞いている。地域の方やPTAの方も参加するような形で考えていきたい。
Q.浜町公園バスケットコートのデザイン改修については、一般社団法人go parkeyからの寄付行為とのことであるが、どのような経緯でこうなったのか?
A.浜町公園内のバスケットコートについては、3×3バスケの公式練習会場として使用されたところであるが、子どもの見学の機会を設けようとしたが出来なかった。3×3の普及啓発団体でもある社団法人go parkeyさんが是非バスケットコートを残していきたいと言ってくれた。大会前から職員との連携もある団体だったので、是非にという双方の合意があった。
Q.おもてなしTシャツについて。デザインも素晴らしく、私も地域の清掃をしている時に使用していると、声をかけて貰うこともあった。しかし持ってない人から私も欲しいとの声も頂く、まずはどういった方々に配布を行ったのか?
A.大会を迎えるにあたって、中央区全体として一体感を出すため各種イベント、聖火リレーの町会自治会によるボランティア警備やおもてなし清掃を実施する団体へ配布した。また、学校観戦予定だった小中学生へも配布をした。
Q.非常に一体感が生まれていいと思った。ある意味、大会を通して中央区が一つになったというレガシーでもあると思う。一方で、メルカリでこのおもてなしTシャツが大量に出品されてもいる。これは裏を返せば欲しい人が沢山いるということでもある。もし余っているのであれば今後、継続的に配布や公式の販売をして欲しいが如何か?また、区が知的財産権を保有しているTシャツなのであれば違法販売については何らかの対応を行うのか?
A.現状で全てが配布出来ているわけではないが余ってもいない。イベントに参加登録をして貰った区民の方に期限を定めて取りに来てもらうように連絡をしている。また、配布や販売の予定もない。メルカリについては区として止めては難しい。区のHPで何らかの働きかけを行うようなものでもないので考えていない。
⇒区民の大会レガシーとしても、是非追加での製造・販売・あるいはイベント時での配布を要望します。
Q.保健衛生支援東京拠点の業務結果について、大会前は中央区保健所は選手村内での感染等への対応についてはあくまで報告を受けるだけ、つまりは実働は伴わない、区の保健所はこれまで通り選手村内を除いた区内の対応に注力するという認識であったが、実際はどうであったか。
8月の感染拡大を受けて思った以上に保健衛生支援東京拠点の業務がひっ迫し、結果的に中央区保健所も手伝っていた、といった状況になかったか教えてください。
A.その点、当初の約束は守って頂いた。選手村内でのPCR検査や濃厚接触者の特定などは東京拠点が行い、中央区としては報告を受けるのみであった。
これからどのようなレガシーを残すか、非常に大切です。
これだけ歴史的なイベントが、地元の晴海、中央区で行われたのに、誰も10年後覚えてないというようなことは本当に悲しいです。
これからのまちづくりの魅力にもなります。
出来る限りの対応を要望していきます。