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中央区のまちづくりは閉鎖的?まちづくりプロセスのDX化を!!!

こんにちは、中央区議会議員の高橋元気です。

本日は前回に引き続き、まちづくりについてです。


中央区は中央区まちづくり基本条例に則り、東京都や中央区が策定するまちづくり方針、開発計画を元に区内13地区に設置しているまちづくり協議会やその他会議体の中で、まちづくりの方向性を決定していきます。

中央区まちづくり基本条例とは、開発事業者に求める開発計画への反映事項を定め、開発事業が行われる地域の住民等と協議を行うとともに、開発事業者に対して住民への説明を義務付け、その理解を得るように求めるものです。

まちづくり協議会とは、区内全域を13地区に区分し、まちづくりの整備構想や整備計画、防災上の課題などについて住民の代表者が話し合うことで、計画、地域のまちづくりの意見・意向などを整理し、本区のまちづくり施策に反映させるための会議体になります。

つまり、まちづくり(開発)の大まかな流れは


①都や区の開発基本方針⇒②開発事業者および行政による開発計画の策定⇒③地元まちづくり協議会やその他会議体にて協議⇒④地域住民への説明会⇒⑤着工⇒⑥進捗の説明⇒⑦竣工


という流れになります。


この流れ自体は理に適っています。


しかし、住民参加型のまちづくりを進めていくのであれば、およびの段階にて住民の意思が正確に反映されているかが非常に重要です。


計画段階における住民参加あるいは、開かれた会議体での議論が必要となります。


さて、この開発計画について審議をするまちづくり協議会の構成員は、原則区内の町会自治会代表者が名前を連ねます。

町会・自治会は地域コミュニティの核であり、盆踊り大会等イベント等によってまち全体を盛り上げ、まちの歴史を担ってきた伝統ある組織です。地域の共助の主体としても防災上、警備上、大変重要な役割を担っています。


今の時代、その点はもっと重要視されるべきですし、入会者が増えて欲しいなと思っております。

一方で、町会・自治会の役割の中で地域の住民の意見をまとめ反映させる意見集約機能としては限界があると思っております。


まず町会・自治会への参加は任意であり、強制されるものではありません。また幾ら近隣の方と意見交換をしていたとしても、地域住民の方にアンケート調査等を行っていない限り、物理的に代表者が民意の全てを把握しているとは思えません。
但し、公開された会議体において、区民の一般参加が可能なのであれば、その信頼性はある程度担保されているとも言えます。

ところが、



中央区はこのコロナ禍において、まちづくり協議会のオブザーバー参加(傍聴)禁止しました。


新型コロナウィルスの感染拡大防止が理由ですが、定員300人の会場で、出席者がせいぜい50人程度であっても、傍聴を拒否しております。(私も晴海まちづくり協議会の傍聴を拒否されました)


それなら、別室で中継を見れるようにしてはどうか、オンライン中継で誰もが見れるようにするべきではと私達も委員会等の場で要望を何回もしておりますが、
オンライン中継は出席者の理解が得られない肖像権や個人情報を気にされる方がいる)として、実現に至っていません。


そもそもまちの代表として、公の会議体に出席をするわけですので、出席者がオンライン中継を拒否しているというのは私は理解出来ないのですが・・・・というか区がオンラインでもやりますと言えば多くの方々は納得されると思います。


まず、まちづくり協議会やその他会議体の構成員自治会・町会の代表者と限定するのであれば、区民が誰でも傍聴出来るようにするべきです。


そして、今の時代は、民意の集約のやり方として会議体と平行して、紙でも電子でも区民アンケート調査を実施し、広く区民の意見を募集するなどのやり方があります。
一体何のためのLINE公式アカウントなのでしょうか・・・?
中央区が目指す電子自治体とは・・・?


まちづくりにおいては、中央区は非常に町会・自治会(まちづくり協議会)の意向を偏重していると私は感じます。
区はよく、施策について地元の方の意見を反映した、地元の方の同意を得たという言葉を使いますが、町会・自治会の意見地元の意見の全てではありません。


他の自治体を調べても、まちづくりにおいてアンケート調査を行っている自治体は数多くあります。

https://www.city.narita.chiba.jp/environment/page0144_00018.html

国内・海外スマートシティDX事例10選


私は町会・自治会批判をしている訳ではありません。
既存の会議体を活用したまちづくりと並行して、まちづくりプロセスのDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めるべきであると主張をしています。
区民の民意である電子アンケートを尊重した上で、オンライン傍聴も可能な開かれた会議体まちの代表者達が決めるのであれば文句はありません。

しかし、目指したいのはより未来の住民参加型の都市開発構想です。

都市モデルを3D化し、建築物の高さ景観交通量をシミュレートし、可視化して公開すれば、オンライン上でより具体的な意見交換が出来るかもしれません。
近隣施設との兼ね合いからこのような施設を入れて欲しい!アンケート調査が出来、簡単に集計出来ます。(プラットフォームがあれば)


コロナだから一般傍聴禁止して、昔からの住人の一部で決めます、は流石に時代錯誤過ぎますよ・・・・




徹底した情報公開、住民参加型のまちづくりを求めます。




それでは!!!

中央区コロナワクチン接種体制が発表!!何故遅れた!?

こんばんは!!


昨日、中央区は記者会見を行い、中央区のコロナワクチン接種体制を発表致しました。

▶発表資料

医療機関による個別接種を原則として、聖路加国際病院、日本橋保健センター、石川島記念病院、アートはるみ等の会場での集団接種の両軸となるとのことです。

3月より接種券(整理券)が配布されますので、高齢者の方(65歳以上)が先行して4月から接種開始予定、それ以外の方は5月以降の接種となる見込みです


速やかな接種を進めるために、原則かかりつけの医療機関を利用可能とするのは素晴らしいと思います。


練馬区がコロナワクチン接種体制【練馬区モデル】として先行して同様の体制を発表しておりましたが、区民の方々の安心感を醸成するためにも、早期の発表と分かりやすい資料での発表が必要であったと思います。

このような報道がなされたこともあり、私の方にも区民の方から、
中央区だけワクチン接種が遅れてしまうのでは・・・・という不安の声も届きました。迅速な意思決定及び情報発信を求めて参ります。


昨日の記事でも書きましたが、例えば中央区のLINE公式アカウントによるプッシュ配信はこういうことに使われるべきでは・・・・??


詳細が分かり次第、私も改めて情報発信します。

区民の方々にとって最も関心があり不安もある本件だからこそ、寄り添ったきめ細かい発信が必要です。

それではまた!!

中央区LINE公式アカウント始動!他自治体の先進的な使い方とは!?

こんばんは!!!


前回からだいぶ間が空いてしまいました?
先月中旬から選挙に入ってしまったのですが、その話はまた別でやります!!


さて、2/1から中央区LINE公式アカウントが始動しました!!

恐らく区民の利用率が最も高い連絡ツールであるため、私も令和元年第三回定例会(2019/9/20)および令和元年第四回定例会(2019/11/25)で取り上げ、区の情報発信力を強化し、区政のデジタル化を推進するために導入すべきと提案を致しましたが、区長からは以下のような答弁がありました、

【高橋】
LINE株式会社が地方公共団体向けに提供しておりますLINE公式アカウントを利用した情報配信について、災害発生時の緊急情報、避難所やハザードマップの情報配信など、有用な使い方ができると思われます。災害時の利用だけでなく、情報を種別ごとに整理した上で、例えばイベント情報、健康情報、子育て、高齢者向け情報など、自分で必要な情報を選択した上で受け取ることもできます。防災無線アプリなどによる情報発信と並行した上で、区民が最も利用しており、既に600を超える自治体が導入しているLINEによる情報配信を導入するつもりはあるか、本区のお考えをお聞かせください。

LINE公式アカウントにつきましては、圧倒的なユーザー数やつながりやすさに加え、プッシュ型通知による情報伝達などの利点がある一方、既に導入している防災マップアプリやツイッターなどと機能が重複するなど、利用面での検討が必要であると受けとめております。いずれにいたしましても、区が有する既存の情報ツールとの整理を含め、さまざまな見地から検討を行いながら、迅速かつ正確、さらには汎用性が高い情報伝達の強化に資する方策の導入を着実に進めてまいりたいと考えております。

割と前向きな答弁?という風には受け止めておりましたが、あれから約一年を経て、ようやく導入されたのはとても嬉しいです!!



さて、早速使ってみました!!



メニューのボタンは、①中央区公式ホームページ、②広報誌・公式SNS、③防災・災害対策、④新型コロナウイルス感染症情報

ほぼ区の公式ホームページへのリンクが貼ってあるだけです

導入から1週間以上が経ちましたが、現状では、区のホームページの更新情報がたまに流れてくる程度のようです。2/1に「区のお知らせちゅうおう」の発行が流れてきて、2/4に緊急事態宣言延長に関する情報が流れてきただけです。
いささか寂しい気はしますが、あまりにガンガン来るとクレームになるという考え方もあるのでしょうか・・・・
ここの流す情報の精査についての判断基準は改めて確認します。

しかし、情報の一元化という意味で1歩前進ではありますが、活用方法には未だ改善の余地があると思います!!



ということで、じゃあ他の自治体はどうなの?と、導入されている自治体のLINE公式アカウントを調べてみました

①港区



メニューは①コロナ②イベント情報③防災情報④広報⑤子ども子育て、とあまり中央区とは変わらないものの、プッシュ配信する情報を詳しくこちらで設定することが出来ます!!



これは便利ですね、どの程度の情報配信がされているかはちょっとまだ試せていないですが、自ら欲しい情報を選択出来る機能は欲しいです。

②鎌倉市

意外と特別区では導入している自治体が少なかったので、鎌倉市も見てみました、港区と同様に配信情報の設定も出来ます。また、面白いのは「道路損傷等通報システム」が搭載されているところです。このように気軽に行政に対して必要な連絡が出来ると、一方的な情報配信ではなく、双方向的な繋がりがもてて良い取り組みです。



③渋谷区

そして極めつけは流石渋谷区です。

もうなんか、色々出来ます。画像貼った方が早いですね。



それどころか、ぐいぐい来ます。。。積極的・・・



中央区もAIチャットボットを導入している(後から聞いたら特に学習させずにリリースしたらしいが)のですので、こういったところに活かした方が良いのではと思います。

また、必要な情報を選んで受信が出来る他、道路公園の不具合の通報検診等の予約住民票等の申請発行手続き位置情報と連携した施設案内など、双方向的な取り組みがこれでもかというくらいに試されています。


各自治体の使い方を見ていると、中央区はまだまだと言わざるを得ません。導入して満足するのではなく、実質的に生活を楽にするためにも、継続的なアップデートが必要ですね!!
引き続き私や会派からも要望していきます。

それではまた!!!