昨日は区民文教委員会が開催されました。主なトピックスを取り上げてご報告致します。
【住民基本台帳における世帯と人口の動向について】
・令和6年1月1日時点で、人口は過去最高を更新、176,835人、100,917世帯に。
・うち外国人居住者は10,370人
・特に生産年齢(15歳~64歳)が顕著に増加し続ける
ちなみにですが、高齢化率については23区でも最小、年少者割合は23区の中でトップとなります。
参考(FPリサーチパートナーズ社調べ)
中央区が、東京都および全国の自治体の中でも如何に多くの子育て世帯が集まり、年少者割合の多い、未来が明るい自治体であるかが分かります。
と同時に、全国でも最高水準の子育て支援策を準備しなければならないと改めて思います。
何故なら、中央区の子育て支援策が評価されているという事情よりも、単純に高層マンション等物件の価値や立地条件等で選ばれている割合も多いからです。
【城東小学校・晴海西小中学校の学校施設開放について】
・城東小学校についてはエリアマネジメント団体による施設開放および地域開放を実施
・晴海西小中学校においても地域開放およびスポーツ開放を実施(温水プールについては個人開放を含む)
【晴海西小中学校の開校準備状況について】
・3月末に工事完了予定、4月から新校舎運用(現在は什器備品搬入準備中)
・地域の方、保護者、児童生徒に向けた一般公開を3/2に実施
・現状の学級想定では、小学校が約800名(24学級程度)中学校生徒は200名(8学級程度)を見込んでいる。
・教員の配置については、学級数が決まり次第、3月中に東京都教育委員会から内示予定。東京都に対しては新規学校となるのでベテランと若手教員のバランスを踏まえて配置して欲しいと要望し、調整中。
・晴海西小学校の通学路の安全性については、道路管理者、保護者、警察、地域団体のご意見を踏まえて、説明会の中で既に設置案を説明している。ポイントはパークタワー勝どきから人道橋、黎明橋通りに降り立つ部分であると考えており、現状ではスカイリンクタワーの駐車場の出入り口と接してしまうため、公園の通路を通学路として適用するように調整している。
・日本橋中学校の改築については、改築準備協議会が設置され、取り纏めた基本設計案が公表
・今後2025年中に各種契約手続き、工事に入る。新校舎開設は2029年予定。
【小中学校授業時間短縮報道における区の考え方について】
報道によると、文部科学省が小中学校の授業時間を5分短縮し、短縮分を各校が自由裁量で使えるようにする、次期学習指導要領改正案を示している。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20240209-OYT1T50241/
Q.本報道に関する現在の中央区の考え方について
A.今回の報道については、次期学習指導要領(2027年改訂予定)に向けての話であると認識している。中央区としては、よりよい教育が本当に実現出来るのかを検証した上で、中央区でやるかどうか検討するという話となる。
報道の通りであれば、授業の組み立てが変わる。それでは協同的な学びをどこにもっていくかなど、弾力的に学校側に裁量を与えると言われると教員の指導力に直結する。様々な観点から調べてどうやるか、研究をする。
例えば中央区で授業方針を定めるのか、枠だけ定めるのか、或いは学校側に全て任せるのか、各自治体によっても考え方、やり方は多岐に渡る。また、40分授業のデメリットもある。裁量内の時間をどのように組み立てていくのか、若手の教員も増えている中では慎重に判断をする必要がある。
一般的に、教育の効果をどのように測定していくのかという点は非常に難しい。教育の議論は国でも錯綜している。今回の報道についても、追随している自治体は少ないという印象があり、充分に見る必要はあると認識している。一度方針を変えたら戻すのは難しいため、教育としての責任、効果を見込めるかを見極める。