【子ども子育て高齢者対策】中央区の多胎児支援は充分?まだまだ不十分です

こんにちは、中央区議会議員の高橋元気です。

本日は子ども子育て高齢者対策特別委員会、今期から私は副委員長として出席しています。

私の質問は大きく3点

■学童クラブとプレディの一体的運営について

①今後一体的運営をしていくということは、学童とプレディの対応差も埋まっていくのか、例えば夏休みにおいてプレディについてはお弁当発注に対応していない、またはおやつが17時など、これらの対応は今後学童クラブの運営に一本化されるのか。どのような相乗効果が生まれるか

A.おやつが17時という点については様々な意見を頂いている。弁当発注はあくまで保護者の会がまとめて発注しているものであり、学童クラブが主体となってやっているものではない。今後一体的な運営を行っていく中で検討していく

②プレディプラス全校で定員1000名確保出来るとのことだが、地域の事情によって対応は異なるのでは。例えば月島第三小学校のプレディにおいては登録者数が339人、保護者の方からは利用人数が多すぎて狭い教室に押し込められている(90人くらいいる)との声も聞く。本当に全ての学校で場所が確保出来るのか?

A.基本的にはプレディルームのほか、地域の利用状況に合わせて図書室や体育館、または特別教室として音楽室などの開放など地域の利用状況に合わせて充実した対策を行う。定員は確保する。



■保育園の外部からの転入について

・晴海フラッグを契機に、外部からの転入が増える中で、第1子を保育園に預けたいが、今後生まれる第二子については2025年4月に預けたいという方がいる。

⇒来年4月に2人同時に保育園に預けるのであれば2人とも預けるチャンスがあるが、第2子を自宅で見るのであれば、就労しないことになるため、第1子は保育園に入る資格がないと言われた。(つまり2人同時に預けないならば、第1子だけだと保育園に入園する資格がない)

⇒実質問題、3歳児と0歳児を1人の母親が見るのは不可能であるため、2人を同時に家で見るor2人同時に保育園に預けるという選択肢しかない。

一方で既に中央区に住んでいる家庭については、第1子が既に中央区の保育園に通っているのであれば、第2子を自宅で見ていたとしても、第1子は継続して保育園を継続出来る。

このような対応の中で、保育園入園については柔軟な対応は出来ないか?

A>保育の受託手続きについては、同時申込が原則。区が預かる中で継続か新規かで対応が違う。他の自治体からの転入の場合は新規申し込みとなる。もっとも育休延長については復帰に支障が生じる場合は1年に限り継続出来るというのが原則。転入に限らず、片方だけ預けることは出来ない。



■多胎児支援について

多胎児家庭においては経済的な負担、ご家族の肉体的精神的な負担は大きく、より多くの支援を必要とされているところ、

中央区においては多胎児を妊娠した方に対して、14回を超える19回までの妊婦健診費用の助成。または出産支援祝い品としてタクシー券1万円分、多胎児妊娠の場合は2万円を贈呈しています。


そのような中で、他の自治体ではより手厚い支援を行っている。

例えば渋谷区の多胎児支援母子保健事業利用時の「タクシー移動経費補助」のように0歳・1歳・2歳の3年間は少なくとも出すべきであると思います。

または、多胎児用ベビーカーは購入するのも売るのも難しく、例えば区が責任を持ってレンタルするなどの対応が出来ないか

併せて、とうきょうママパパ応援事業多胎児家庭支援事業については都が10/10を負担するとされている。何故これを活用してより手厚い支援を行わないのか。

・面接及び母子保健事業を利用時の移動経費補助(0歳、1歳及び2歳時に面接を受けることが要件) <補助基準額> 1世帯当たり 24,000円/年

移動支援においても江東区においては移動支援江東区家事育児支援事業(多胎児家庭訪問支援)500円/時で活用が出来る。

一方で中央区の育児支援ヘルパーについては、育児6300円/時   家事3150円/時など料金が高額。所得制限により利用者じゃ9割負担。また、産後6ヶ月までしか使えず短い(他区3歳誕生日前日まで)上限時間も少ない。15回(江東区240時間等)

このような状況の中で、中央区はより多胎児支援に力をいれるべきではないか?

A.中央区は既に他区より先んじて手厚い子育て支援を行っている。多胎児であってもそう。従って現状で十分であると考えている。また、とうきょうママパパ応援事業は短期的な支援であり、継続的な事業ではないと認識している。

⇒特に多胎児支援については他区と比較しても現状で十分であるとは全く思えない。ただでさえ、多胎児を抱えるご家庭は経済的な負担も、心身の負担も2倍以上になると思われる。その中で、実際に困っているという方々から切実な声を聞いている。少しでも中央区の子育て支援,多胎児支援を前に進めて頂きたい。

「ふたご手帖」と「ふたご手帖記録ノート」の購入・配布

目黒区や江戸川区では多胎妊娠の経過や注意点などの医学的なことや育児の工夫を、イラストを交えてわかりやすく説明する妊娠、出産育児のガイドブックである、ふたご手帖の配布を行っています。自治体が寄り添う姿勢を見せることこそが最も大切でる。

自治体による配布も含めて対応を要望していきます。



今回の委員会質疑は大変がっかりであり、非常に憤りを感じます。
区の姿勢を少しでも変えるためにはどうすればよいか、改めて考えていきます。

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