【R7予算 環境土木費】違法民泊白タク問題、水上交通事業の未来、自転車走行マナー、路上駐車取締りやバイク騒音問題など

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

環境土木費に関わる質疑についてお伝えします(主に私の質問より)

🔳歩道の整備について

Q.晴海1丁目シンボルロード整備事業の概要について

A.月島運動場、月島第三小学校の側道の区道の再整備となる。小中高やマイホームはるみが並ぶ多世代の歩道としてバリアフリーな歩行環境となる。歩道の拡幅や緑の充実、ベンチ設置や自転車専用通行帯を車道に設置する予定

Q.水の都プロジェクトの推進事業の概要について

A.マイホーム晴海の前、朝潮橋と晴月橋の間の区間約220mにおいて、 幅員が5mであり、散歩道として総合高校前へ裏道として抜ける人が多いので護岸の散歩道として再整備する。

🔳水辺の利活用・水上交通について

Q.朝潮運河の水質について。今後水上スポーツ関連施設を整備し、カヌーやカヤックを気軽に楽しめるようにとの計画ではあるが、そもそも朝潮運河の水質は遊泳に適しているのか?

A.これまで生き物の生活環境の調査等は行なっているが、誤って水を飲んで大丈夫かなどの水質調査はまだ行なっていない。今後の課題として検討。

Q.水上交通活性化事業について。現在具体的な事業スキームを検討中とのことであり収支採算性が大事であるとの答弁があったが、本区が事業として運営するのであれば収支採算は正直難しいのではないか。例えば片道の運賃千円とかでは誰も利用しない。舟運については東京都の試行もあったが、区民からの需要についてはどのように分析しているのか。

A.水上交通については、水辺に背を向けてきた開発を行ってきた街(本区)が水辺に向かって開かれた街になるための一つとして考えている。これは正直どうやっても赤字になる。江戸バスで1億の赤字を計上しているが、もしやるとすれば毎年10億近い赤字になる可能性もある。それを運賃で賄おうとすると乗ってもらえない。今後様々な予測、プランを立ててみた上で、水上交通のありよう、区の財政として許容出来るのかのご相談を改めて議会や住民の皆さまと議論したい。(副区長答弁)

→単一事業として黒字化が見込めなかったとしても、全体としてインバウンド需要が活性化し、区内経済が潤うのであれば、水の都を位置付けるシティプロモーションの一環としても許容出来るのではないか。ただその赤字の額によっては反対意見も出ると思うのでしっかりとプランを立てて欲しい。

🔳晴海エリアの歩行環境・自転車走行環境の整備について

Q.朝潮運河沿い歩行者ネットワークの整備について。本都有地の再開発については、特に朝潮小橋に流れる自転車を環状2号線に逃すという動線が重要であり、地元住民の意見を反映して頂き感謝しております。住民としては公園のような使い方をしたいという希望もあったが、あくまで道路用地として取得している中、最大限調整して頂いたと認識をしている。本エリアについては黎明橋通りの嵩上げ工事や歩道の拡幅拡充、自転車通行空間の整備とともにどのような街づくりを進めていくか、改めて確認したい。

A.東京都の豊洲・晴海計画の整備計画の中で着実に街の開発が動いてきている。引き続き地元住民の皆様のお声を聞いた上で東京都との調整、道路などの整備を進めていきたい。



🔳自転車の走行マナーについて

Q.自転車の走行マナーについて。以前から問題視しているが歩行者専用橋である朝潮小橋・黎明小橋を自転車に乗ったまま通行する方は多い。区としても看板などの注意喚起の設置をして頂いている。その他自転車マナーの啓発についてはどのような取り組みを行っているか

A.歩行者専用橋の自転車通行については、警察とも連携して定期的に様々なマナーキャンペーンを実施、交通安全週間中に現地でティッシュを配ったり、看板や案内板を設置している。また、自転車活用推進計画で示されている通り安全教育にも力をいれ、世代ごとの安全教育、学校の校庭開放や自転車乗り方教室において警察から交通ルールの教育を行っている。

また、今年度は自転車マップを作成し、放置禁止区域の明記のほか、マナー遵守の啓発を行っている。現状においてはお子様を乗せた自転車が多いため、近隣保育園へのリーフレット配布などの啓発を行っている。SNS活用など啓発活動のやりかたについては検討していく。また自転車通行空間の整備についても引き続き進めていく。



🔳路上駐車の取締り・バイク騒音問題・民泊及び白タク問題における警察との連携体制について

Q.特に晴海エリアにおいて自動車の路上駐車が増えている。例えば晴海埠頭公園でロケを行う人のロケバスが長時間路駐している、タクシーが待ってるなど。路上駐車に対する警察との連携や対応状況について。また、最近は豊洲大橋、環状2号線にて夜中バイクの騒音がひどい。併せて月島警察署前交差点のセブンイレブンにはバイクや車が集まり、周辺の治安も懸念されている。

A.晴海フラッグ周辺の路上駐車取締については、月島警察署も重点取締地域に指定しており、日夜取締りを行っている。また区長の手紙含めて区民の方からも通報を頂いていると認識をしている。警察に対して情報を提供し取締強化の依頼を行なっている。また、区道においては看板設置などの注意喚起も引き続き対応を行っている。

バイク騒音についても通報はもらっており、警察に対して取締強化を要請している。結果、週末の体制強化や交通機動隊による取締り、集中パトロールを行なっており、一定の効果が出ていると警察からは聞いている。



Q.民泊及び白タク問題について。最近特に晴海地域などにおいて違法民泊や白タクの横行が問題となっている。本区においては「中央区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例」において、民泊を全国的にも厳しく規制をしており、区内全域で土曜日正午から月曜日の正午までの宿泊のみに限定している。

まずは条例制定の背景について、また外国人の貸主が疑いのある形態で貸しているケースがある。移り住んできた方々に本条例の周知はされているのか。現状での警察との連携体制について。

また、同じようにタクシー営業に必要な許可を受けずに自家用車で営業しているタクシー、通称白タクが横行している。どうやら特に中国人が運転免許を取得して運営しているケースが多く、中国人同士のコミュニティサイトで活用している。本区の認識及び取締り強化について。



A.本区は集合住宅が多く、特に平日働いている人が多いという特性上、住民の安心安全に支障が生じないよう、民泊に対して全国的にも厳しい制度を導入した。平日に自由に民泊が行われると子供の安全確保においても心配があり家族が揃っている土日だけとした。

新しい方への周知については事業者から購入者への説明の他、管理規約内において民泊を禁止するという旨の規定及びHP上の周知を行っている。

民泊や白タク問題についての警察との連携については、晴海フラッグ自治会からも要望を貰っており、晴海のキーボックス問題の時もそうであったが、何か懸念があれば部長、課長以下警察署に赴いて通報内容を中心に共有し、密に情報連携を行っている。晴海フラッグについては防犯カメラの設置なども含めて住民の安心安全のためにしっかりと連携をとっている。事故などが起きないよう本区としても警察と連携して対応を行っている。

【R7予算・福祉保健費】勝どき・晴海エリアの保育定員拡大、受動喫煙防止対策の強化・地域ネズミ防除促進事業について

こんにちは!中央区議会議員の髙橋元気です。

本日は福祉保険費における、質疑内容について、主に私の質問内容を中心にお伝えを致します。

【勝どき・晴海エリアの保育定員拡大】

https://www.city.chuo.lg.jp/a0021/kosodate/kosodate/hoikuen/hoiku/ninkahoiku/akijoho.html

Q. 令和7年4月の利用調整状況を見ても地域によっては比較的空きがある一方で、地域差が拡大、特に勝どき・晴海地区においては1歳児2歳児の枠に空きがない。これから晴海フラッグタワー棟の竣工、豊海においても2棟増える状況は今後も考えて待機児童問題は深刻と考えるが定員拡大の考えは?

A.勝どき、豊海町、晴海地域における保育定員の状況については認識しており開設の募集もかけているが場所が見つからずなかなか進んでいない。何件か手は挙がっているので、開設を目指しつつ、認証保育所への補助、期間限定保育や居宅訪問型保育事業など総合的に対応する




【受動喫煙防止対策の強化】

Q.令和7年度にむけた巡回パトロール体制を強化する(12班→16班)との事であるが、どのような効果があるか。また、パトロールにおいては指定喫煙所に誘導するだけでなく、条例違反である事実の警告や事業者への指導含めて強めの対応を行っているか

A.特に通報の多い朝、夕方などの巡回を強化する。効果はなかなか見えにくいが摘発件数は減ってきている。注意喚起についても条例違反であることや会社側への指導も行っている。


Q.タクシーや工事事業者の運転手に対する指導は可能か?また特に児童が通る通学路や公園など巡回は優先順位をつけて対応しているのか?


A.車両の中で窓を閉め切っていたら難しいが、窓を開けて煙が公道に流れている場合は指導を行っている。また、巡回コースは通学路を中心に通報が多い箇所を重点的に回っている・受動喫煙等に対する巡回パトロール強化



【地域ねずみ防除対策について】

Q.令和6年度は補助率を2/3に引き上げた事などもあり、申請団体が25→72団体と拡大しているとの事であるが、ねずみ自体の捕獲数や全体の頭数については把握出来ているのか。根絶は可能か。

A.あくまで公有地における捕獲数についてしか把握出来ていないが、令和6年度については約350匹を捕獲。全体として見れば少なくなってきているという実感はあるが根絶は難しいと考える。継続的に面的に対応していく事が大切


Q. 補助対象が自治会・町会のみである点、例えば晴海フラッグ自治会は全街区で組織としては1つのため、構成員が4000世帯を超えるものの、補助額は限度が100万円となる。これでは足りないという状況。また、マンションの公開空地の管理は管理組合で行っているマンションも多いが、この点も柔軟に補助対象と出来ないか

A.R7年度は補助額の算定基礎や対象を改めて再検討する方針である。マンションも含めて出来る限り多くの団体が利用しやすいように制度を設計する。

【R7予算・区民費】令和7年度区内共通買物・食事券(ハッピー買物券)は増額、第二回晴海まつりは拡大開催、水上スポーツ施設を朝潮運河に!

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です、

今回は予算特別委員会、主に区民費の中から他委員との質疑含めてピックアップして内容をお伝え致します。

【令和7年度区内共通買物・食事券(ハッピー買物券)について】

▶️令和6年区内共通買物券については、物価高騰で苦しむ区民の方々への支援という側面を強めたためプレミアム率が30%に上がったということもあり、区民の方でも買えない人もいた。来年度についてはプレミア率は25%に戻した上で発行数を拡大、総額も26億円から30億円に増額。

また、区民在勤者を対象に事前申込制とし、申込多数の場合は区民優先の上で抽選。キャンセル未購入分は繰り上げ当選とする

事務手続きの委託費用は2億4000万、委託経費の軽減でいうとデジタル化も一つの要素ともなるが、今後の全庁的な統合アプリの状況なども踏まえて今後検討していきたい。


【晴海まつりについて】

▶️第二回晴海まつりについては前年度予算1200万円→1800万円へ拡大。

第一回晴海まつりについてはおよそ6300人の方に来場して頂いた。地域の方のご協力を得ながら、新しい街に新しいイベントということで手探りで進めた。また、開設1年を迎えたはるみらいの施設をアピールしたいという狙いもあった。
一方で来場者からは非常に寒かったというご意見も多かったため、実施時期は少し考える。第二回は11月の上旬に開催出来ないか調整中。内容も第一回はスモールステップで始めていたが、最終的には晴海地区全体を巻き込めるように、地域団体との連携、エリア的にもはるみらいだけでなく、晴海ふ頭公園の活用も視野に東京都や指定管理者とイベントできないかを考えている。

Q.デジタルアトラクションは非常に盛況だった。予約システム、並ばなくても良かっという側面はあるものの、一々名前、住所年齢も入力しなくてはいけないのか、という声もあったが?

→内容はかなり試行錯誤を行った。デジタル取り入れて喜んでもらえるかという議論は地域の方々ともあった、新しい建物を使う中で、晴海地域には小さなお子様が多いので出来る限り楽しんでもらえるようにということでデジタルアトラクションを導入した。今回どれだけの来場者が集まるかわからなかったため、雪まつりの予約システムを取り入れた。様々なデータも集まったので、今後に向けた改善点は積極的に改善して二回目に繋げたい。

また、水辺に囲まれた晴海を感じてもらえるように臨港消防署や水産庁となるべく合わせて一緒にできないかを協議していきたい。課題、反省点を生かして進めていく。

【水上スポーツについて】

▶️晴海3丁目朝潮運河船着場を活用して、水上スポーツを楽しめる施設を令和9年度に開設する。ボートやカヌーなどを体験出来るような本格的な施設に。

→令和7年度に基本設計実施設計に入り、令和8年度に工事、令和9年度に開設予定。安全・安心に運用出来るように知見を有する団体の検証利用を実施する。水辺に囲まれた中央区として水辺を生かす取り組み、水辺の施策は重要となっていく、区民が水辺に親しめるようなスポーツ環境を考えていく。手漕ぎボートではなくあくまでスポーツ、将来的な目標ではボートやカヤックの大会が開かれている光景、大人も子供も気軽に練習したり協議したり、愛着を感じることができるような水辺環境を整備したい。

【令和7年度予算】一般会計は1627億1,981万2千円で過去最高、歳入は特別区民税を中心に安定の伸び

こんにちは!中央区議会議員の高橋元気です。

令和7年度中央区各会計予算案の審議が本日から本格的にスタートしました。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/16917/r7_press.pdf

一般会計予算は1627億1,981万2千円(前年度比295億5003万2千円増 18・3%増)で過去最大規模となりました。

増加した要因としては、主に施設整備に伴う投資的経費の増加によるものです。市街地再開発事業の助成、銀座中学校の改修、子ども子育て支援給付の増加など。

本区の特徴としては、やはり伸び続ける特別区民税を背景とする自主財源の堅調さです。

人口増加に伴う納税者数の増加及び高所得層の流入による平均納税額の上昇を特徴としています。

特別区民税は378億2562万8,000円で前年度比7.2%アップ(25億5000万円)

毎年区民税が20億円以上伸び続けている自治体は全国を見てもそうはありません。この全国的な人口減少、景気低迷を考えれば本当に恵まれている自治体です。

また、第二の自主財源としても特別区交付金も240億円を見込み、景気回復による法人税の全体の伸びの影響も受けて増え続けています。



以下、私からの質疑内容です

Q,全国を見回しても、本区のように歳入が伸び続けている状況は幸せなことである。特に特別区民税の伸びについては、自主財源及び一般財源の確保という点においても非常に大きい。自分が議員になってから6年、特に厳しいコロナ禍においても特別区民税を初め、歳入が減少に転じたことはなかった。しかしいつかは人口増加は止まる。現在187887人の人口は中央区の将来人口推計によれば2034年214932人を記録し、次第に減少に転じる。

来年度についても投資的経費が増加し、予算総額も300億円増加した。今の時期だからこそ積極財政を行うべきという考えもあれば、将来需要に備えて基金に積んでおくという考え方もある。本区の方針について。

A .今後の見通しについても、経常的経費、投資的経費の伸びは大きい。特別区民税は増加するとしても、特別区交付金などは全体の景気の影響で減る可能性はある。人口増加に伴い、今後も行政需要が増大することは必至であり、将来需要に備えた施設整備基金、教育施設整備基金などはしっかりと積み立てていくべき。一方で、区民生活も依然厳しく、区民生活の向上、区内経済対策の面においては積極的な財政出動を行いながら、区民生活を支える必要がある。

バランスが大事であり、行政需要が拡大していく中、基金を活用し、必要な施策・区民ニーズを見据えながら効率的な行政執行に努めていく。




Q.特別区民税の伸びについて

A.前年度比7.5%増加しており、税収は非常に堅調である。晴海フラッグの入居も含めて、納税義務者数は約113,000人→約120,000人に増加、1人あたりの納税額についても平均3000円の増加を見込んでいる。


Q.本区の一般財源比率について、一般財源の構成比率、自主財源の構成比率が下がっている。一般財源比率59.1→54.1 自主財源比率50.0→47.2%。

これは国庫支出金、都支出金、特別区交付金の増額に伴うものであり、一般財源を温存する意味で特定財源を活用しているという答弁もあったが、一方でこれは一時的なものと考えられるか、今後もやはり継続すると見通しを行なっているか。

A.特別区民税など一般財源の増収はあるが、それを上回る国庫支出金や特別区交付金の増加が目立っている。結果的に依存財源の伸び率にも影響があるものの、一般財源も特定財源も両方が額が増えている。予算規模にも左右されるものではあるが、財源比率の上下よりも額自体が増えているという点が大切であり、結果的に特定財源を活用する事により自主財源の温存に繋がっている側面もある。



Q.特別区交付金について、都区財政調整交付金の算定基準について、前年度においても配分割合の調整などからなかなか確定しなかった。来年度の予算案240億円についてはこれは硬いのか、今後の東京都との交渉の見通しも含めて変動する要素はあるか

A.前年度については都区間の配分割合において最終的に55.1%→56%に着地した。一方で東京都は区の主張である児童相談所設置に関わる経費負担の移譲については態度を明確には明らかにしていないが、約1%の上昇については金額ベースで言えば約230億円の増加となるが、これまで10区が児童相談所を設置して運営している費用が165億、今後の見込みとしても200億程度であると思われるので、喫緊では配分割合の再見直しの話にはならないのではないかと認識している。